2009-04-04 00:04 | カテゴリ:機動戦士ガンダム00 2nd season
 
「俺達はソレスタル・ビーイング。
 戦争根絶を目指す者。
 世界から見放されようとも、俺達は、世界と対峙し続ける。
 武力を行使してでも、世界の抑止力となって生きる。
 …だからこそ俺達は、存在し続けなくてはならない。
 未来の為に…」


…こう来たか!って感じです。
「機動戦士ガンダム00」。
いやぁホント、凄く良い作品だったと思います。

「武力による戦争の根絶」という、矛盾をはらんだ難しいテーマを掲げて
始まったガンダムダブルオー。
戦争と平和、愛情、憎悪、国と軍、復讐、ガンダムと神、世界の歪み、
変革、痛み、無関心、対話、相互理解、天と地、無自覚の悪意、罪と罰、
人間とイノベイター、アイデンティティの選択、願い、欲望、過去と未来。
↑の様なキーワードを主に、随所で「リアルさ」を感じたガンダム作品。

「武力」だけでは世界の歪みは討てなかったファーストシーズン。
「対話」をもっても世界の人々は解り合えなかったセカンドシーズン。

世界の紛争根絶は遠い。
世界の人々が分かり合うのは難しい。
けれども、人々が未来を求める限り、人々が少しずつ変わっていける限り、
きっと人間は分かり合える、世界も変わっていく事が出来る。
…そんな、ほのかな希望の光が見えた、そんなラストでした。

「ソレスタル・ビーイングは、存在する事に意味がある。」

きっとその信念の元に、刹那達はこれからもCBであり続けるのでしょう。
全ての矛盾をはらみながら。


そして、

 劇場版 機動戦士ガンダム00
 2010年公開

って劇場版ホントにやるんですか?!
このラストの後…って事ですよねやっぱり。
なら今回「描かれずに終わった」部分は映画で見られる…って事ですかね?
活躍が見られなかった人とか放置された事とか回収されなかった伏線とか
疑問に残った部分とか色々あるんで、その辺が見たいなぁと思います。


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宮野真守三木眞一郎

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●戦闘

前半、刹那VSリボンズがホントに凄まじかったです!
つかまさかエクシアVSオーガンダムなんてのが見られるとは
思ってもみませんでしたよ。
 太陽炉×2のツインドライヴ VS 擬似太陽炉×2のツインドライヴ
から、
 太陽炉 VS 太陽炉
へと、正に刹那が自らの過去、神と思った存在との因縁の対決。

「ガンダムエクシア、刹那・F・セイエイ。
 …未来を切り開くッ!!」

最後まで「対話」を、「相互理解」を切り捨てたリボンズとの、
避けられなかった戦い。
…前話での、ロックオン(ライル)VSサーシェスとの相似ですね。
「駆逐する」からの刹那の変化、それでも、結局「武力による破壊」と
なってしまったという。
純正の太陽炉も一つ失われ、ツインドライヴのトランザムによる
GN粒子空間での対話も出来ず、武力のぶつかり合いとなってしまった。
マリナと同じ様に、対話による相互理解を求めていた刹那にとって、
切ないラスト・バトルだったと。
それでも、人間は、世界は変わる事が出来る、という信念を得られた事こそ、
「刹那・F・セイエイ」というアイデンティティを選んだ彼のこれまでの戦いの
意義となったのかもしれませんねぇ。

アレルヤ&ハレルヤは最終話でようやくの超兵復活!!(喜)
流石ハレルヤ!アリオスの高機動性が遺憾なく発揮されていましたね。
ヒリングは…相手が悪かったとしか…見事にハレルヤの餌食というか(苦笑)

ロックオン(ライル)は、いやもぅこちらも最終話でようやく!
「CBのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトス」としての覚悟を決めて、
真っ赤に染まった右目を開いての1秒トランザムって…ッ!!(じたばた)

そして、ティエリアがヴェーダからリボンズに語りかけるシーン。
あれが正に、リボンズの否定でしたねぇ。
(対話にならなかった会話ですねアレは)
イノベイドは人類を導く者ではない。
人類の変革を促し世界の変革を促す者である、と。
人類を見下してはいけない。
相手を一方的に見下ろしては相互理解は出来ない、と。
そして、それらは皆今までCBでティエリアが人間と触れ合い知り学んだ事で
得た価値観であり、本当の意味での、人類統一に向けての作中是と
なるであろう思想なんでしょうね。


●ラスト・エピソード

ダブル主人公で語られたガンダムダブルオー。
マクロで戦場視線を刹那が、ミクロで民間視線を沙慈が担当だったのは
この為だったんだ…と凄く納得出来ました。

マリナが書いた、ファーストの返事となる刹那への手紙は届かなかった。
マリナの非武力思想と刹那の武力思想は、戦場で交わる事は無かった。
刹那/マリナのマクロサイドは、(個人では解り合えてはいますが)まだダメで。

対照的に、沙慈はルイスを取り戻す事が出来た。
ルイスの細胞異常も止まった様ですし、2人は一緒に生きている。
戦場で戦ってしまった2人ですが、対話によって解り合う事が出来た。

対話をしても、マクロ・世界規模では、未だ人々は解り合えていない。
でも、対話によって、ミクロ・個人同士では、分かり合えた人達が居る。
そんな風に、作品テーマの結論を象徴した主人公達でした。

・マリナ
「自分の中にある幸せを、他者と共有し、その輪を広げていく事が、
 本当の平和に繋がると、私は考えています。」
作中解の一つ。
他者を支配するのではなく、他者と共感する事こそが…と、
リボンズと正反対のもの。
そして彼女もまた、「アザディスタン皇女、マリナ・イスマイール」という
アイデンティティを自ら選んだんですね。
「だから、どうか貴方も、貴方の幸せを掴んで下さい。
 …刹那。
 貴方に幸せが訪れる事を、私は、祈っています。」
とは言え、刹那に手紙は届かず、子供達の歌も聴かせる事が出来なかった
ワケで、その辺りは是非とも劇場版でお願いします!!

・沙慈&ルイス
「ねぇ、沙慈…
 世界はこれから、どぅなるのかな?」
「…正直、僕にも分からない。
 でも、僕達は、無自覚では居られないと思う。
 平和の中に居た僕らは、現実を知り、戦いを知り…その大切さを知った。
 考える必要があるんだ…本当に、平和を求めるのなら。
 世界について考える事が。」
一人ひとりがきちんと考える事こそが必要だと。
無関心や無自覚な悪意となってはいけない、と、それを知り成長した。
一般人サイドで、よくぞ頑張った沙慈!って感じです。
ルイスは何か入院?しているっぽいですが、検査や経過観察みたいな感じ?
とりあえず、沙慈の汚名はビリー辺りからマネキン大佐にでも話が通って
晴れた…のかな?
「…もし、間違ってしまったら?」
「悲しいすれ違いが起きて、戦いになってしまったら…
 きっと、彼らが立ち上がる。
 全ての矛盾を抱え込んでも、きっと…」
CBなど、戦う者を全否定していた沙慈の、変化。
対話によるCBの彼らへの理解を強く感じる、彼の言葉ですねぇ。
今後の沙慈は再び技術者となるのか、それとも?
その時が来たら、沙慈はどうなるのか…
ルイス自身も勿論そうですし、沙慈も銃を撃ってしまっているし。
彼らの物語も、劇場版に持ち越しっぽいですねぇ。

・ロックオン(ライル)
(父さん、母さん、エイミー…兄さん。
 俺は、カタロンから離れて、ガンダムマイスターとして生きる。
 ロックオン・ストラトスとして、この世界と向き合う。
 例え世界から疎まれようと、その罰が下されるまで、戦い続ける。
 …そっちへ行くのは、もぅ少し先だ。
 その時まで、待っててくれよな…アニュー。)
「CBのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトス」として
アイデンティティを選んだライル。
(まさか最終話のエピローグになるとは思ってもみませんでしたが(苦笑))
ロックオンとなった彼の事も劇場版で見たいですね。

・アレルヤ&マリー
(この世界は、矛盾に満ちていて、僕自身も矛盾していて…
 でも、それを変えて行かなくちゃいけない。
 見つけるんだ…僕達が生きる意味を、その答えを。)
…CBを抜けたんでしょうか?
一体どんな状況なのか良く解らなかったんですが(苦笑)、
自分探しの旅にでも夫婦で(爆)行っているんですかね?
…有事の際には、再び刹那がお迎えにでも行くんでしょうか?(笑)

・ティエリア
(これで、未来は人類に委ねられた。
 僕はヴェーダの一部となり、君達を見守る事としよう。
 来るべき、対話の時まで。
 さようなら、みんな…)
ってやっぱりティエリアはヴェーダの中ですか…(泣)
せめてトレミーⅡに通信とかしてくれたら、とか思ったんですが、
人類から離れて見守る…ってそうですかそうなったんですね。
劇場版では、マイスターはどうなるんですかねぇ?
4人じゃないと悲しいんですが…

・刹那
「――行こう。
 俺達にはまだ、やる事がある。」
無事だった――!!(喜)
ホントに良かった…刹那が居る…
実質的に、CBのリーダーっぽい感じになっていますね、刹那。
彼もまた、「CBのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ」という
アンデンティティを選んだんですねぇ。
個人的に気になっているんですが、イノベイターやイノベイドや
その辺の事って刹那は自分の事を知っているんですかね?
…いや、ティエリアからちょこっと位聞いたのかなーとか思ったんで。
それにしても、手紙の事といい歌の約束といい、
劇場版ではマリナとの再会を是非見てみたいんですが。

・マネキン&コーラサワー
「いやぁ…ハハッ!
 不死身のコーラサワー改め、幸せのコーラサワーになりましたぁッ!!」
「…やれやれ、全くだ。」
や っ ぱ り !! (笑)
流石はコーラサワー!劇中一の幸せ者じゃないですか?
まぁ彼は最初からマネキン大佐(じゃなくて准将か…おめでとうございます)に
熱烈アタックしまくっていたので、作中是を突っ走っていたんですよねぇ。
対話の先駆者…そりゃ幸せにならなきゃ、ですな。

・アンドレイ
「私は軍人として生きる。
 市民を守り、平和を脅かす者と戦う…父と母が目指した、軍人に!」
…末端の方へ志願した…という事でしょうか?
マネキンとも繋がりがあるみたいですし、今度こそ彼は軍人という
アイデンティティを全うして欲しいです。
ついでに、劇場版ではアレルヤ辺りと接触してくれたら面白いんですが
(ただの趣味です)

・ビリー&グラハム
いやぁ…なにやら彼らも元鞘(違)みたいですねぇ。
ビリーは、クジョウとの関係は穏便に解決したみたいですし。
にしてもブシドーじゃなくてグラハム!
彼は丸ごと劇場版へ持ち越しじゃないですか…
まぁ、生きる事を選んだ彼の変化もまた、歓迎したいと思います。
是非ともまた、2人のタッグを期待していますよ!

・他
思ったよりも退場者が少なかった…という感じ。
刹那もマイスターズもトレミー組も沙慈もルイスもマリーもグラハムもビリーも
アンドレイもコーラサワーも…つか殆どの人が死亡フラグ立ててたんですよ?!
実際は、ティエリアがヴェーダに同化、ホーマーさんが自害。
あれだけヤバかったルイスの細胞異常も止まったそうですし、
超兵カップルも生存、ヴァスティ家も無事、ラッセまでも!と、
ミクロ視点では良い事が多かった様に感じます。
(マクロではまだまだこれから、な感じでしたが)

刹那のテーマ的な相手はマリナですが、刹那個人としてのお相手は
フェルトなんでしょうか?
いや、ちょっと前での花の一件からして、フェルト→刹那は脈あり?!って
思ったんで(苦笑)
朧としては刹那個人の幸せもやはり願いたいんで、刹那が幸せになって
くれるならそーゆー事でも良いんじゃないでしょうか…?って感じなんですが。

あと、ブレイクピラーの件からして、もぅ一度全員が自身の想いから
一致団結しての人命救助シーンが来るかと思っていたんですが、
(ハッキリ言って「CB(母艦)が地球へ落下?!を阻止」って感じで)
それがなく、刹那VSリボンズの「CB対決」で終わった辺りが不完全燃焼。

紫ハロも放置…ですよね?
あれもCBの起源というか、その辺も絡んでいたんで何かあるんじゃないかと
思っていたんですが、ティエリアがヴェーダに同化した現在どうなんでしょう?
あの紫ハロって、発見されたのが木星宙域だったみたいですし、
イオリア計画に重要な太陽炉の起源も恐らく木星、
セカンドの物語の最後に映ったのも木星。
…やっぱり木星で何かある筈。

ですからやはり、(戦い前提は悲しいんですが)その辺りを劇場版で!
世界を見続ける事を選んだ彼らの、今後の戦いを見たいです。


スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様でした。
素晴らしい作品で楽しませてくれて、本当にありがとうございました!!
劇場版、絶対行きますから!楽しみにしております!!



P.S.

「じゅうを捨て 花をもとうよ 兵隊さん」

この句、どう思いますか?
今日何となくTVを(テレビ東京でしたっけ?)見ていて、その番組内で
小学生の子供達が変柳を詠んでいたんですが、その中の一番の作品。
(正直違ってるかもですが(爆))
ガンダムダブルオーの、マリナと共に居た子供達が思わず浮かびましたよ。
あの子達が世界に言っている様に感じて。

…ホント、子供って侮れませんよね。
率直な言葉で直球ど真ん中で来ますし、周りを良く見ていますから。
他にも、「エコとエゴ 地球にいいのは エコの方」とか、「上手い!」って
思いましたもん。
何というか…印象に残ったんで、書いておこうかなと。


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