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2008-11-23 23:55 | カテゴリ:機動戦士ガンダム00 2nd season
 
ティエリアの選択、リボンズの邁進、リジェネの行動、留美の思惑。
「イオリアの計画」に関わる者達が、それぞれの考えで動いている、と。

一気にストーリーが複雑かつ更に面白くなってきました!
どんだけ面白くなるんでしょう、「ガンダム00」。
MS等の戦闘シーンが無いのに、後半の緊張感と言ったら…奮えましたよ!
イオリアの計画についてとか、「人間」についてとか、イノベイターでの対比とか、「家族」描写とか…情報量も半端ないです。


機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1
(2009/02/20)
宮野真守三木眞一郎

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時間無いんで、詳しくは明日!
追記しました!


今回随分と出てきた「人間」というキーワードで各キャラを見ると、
かなり面白い事になってきています。
以下、まとめ。

・マリナ
為政者サイドの地上人。
戦い(武力)の否定。

・沙慈
一般人サイドの地上人。
いい意味でも悪い意味でも「人間的」なキャラでもある。
戦いを否定。
とは言え、二期に来て現在の立ち居地は微妙。

・カタロンメンバー
地上人。
アロウズ等の「非人道的」なやり方に反意・反抗、武力保持。

・セルゲイ
自らカタロンを拒否。
一期での超人機関への嫌悪感は強く、二期でもアロウズに反対。
「人間」を見ようとする人物。

・トレミークルー
一期:天上人→地上人へ。
    と言うか、より高みの天上人(リボンズ)によって落とされた。
二期:「家族」と言うキーワードが登場
    一期終盤から見られた、人間的な絆が強くなっている。
    トランザムやツインドライヴシステム等、
    イノベイターも知らない、「イオリアに託された物」がある。

・アロウズ
地上人→天上人
とは言え、マネキン等組織的にそう「されている状態」の人達も多い。
特にルイスは「利用されている感」が。
今回、イノベイターや人間や家族やその他諸々が出てきて、
「全てはイオリアの計画」@リボンズ
な中、満を持して(笑)最も「人間的」なキャラ、パトリック・コーラサワーが計画の中心の「非人間的」組織のアロウズに転属、と。
世界も理屈も何も関係無いと明言する、彼への期待が高まります(笑)
ついでに、違う意味でミスター・ブシドーもまた、アロウズでの異物かと。

・サーシェス
戦争屋。
「人間でありながら、ある意味その枠を超えている」存在。

・イノベイター
リボンズと他の者達。
天上人、人間より進化した存在(ある意味イノベイター≠人間)
「イオリアの計画」こそが全て、自らの存在意義。

・リジェネ
イノベイターでありながら、リボンズに全て従う訳でもなく、独自に動く。
 イオリアの計画:リボンズ
 CBの理念:ティエリア(トレミークルー)
の双方を認識している。

・留美
↑のリジェネに書いてある、「イオリアの計画」「CBの理念」を並べて、
「どちらにしても、世界は変わる」
という認識。
今の世界を壊れても良いと思う程に嫌っている。
ある意味、人間嫌い?


あと、武力を持った立場の人々の相対的な位置関係の変化は、

非人間的 ←―――――――→ 人間的
 (天上)               (地上)

一期:
 トレミー組           各国(3大国)
 ↓
 トリニティ組  トレミー組  各国(3大国)
 ↓
 各国(3大国)          トレミー組

二期:
  アロウズ    トレミー組    カタロン
      サーシェス
 ネーナ

みたいな感じでしょうかねぇ?


●イオリア計画

今回、リボンズが

「ソレスタルビーイングの壊滅は、計画の中に入っていたからね。
 本来なら、君らは4年前に滅んでいたんだよ。」


と。
一期終盤でアレルヤが言っていた事が、その通りだったと。

ですが、リボンズの言う「イオリアの計画」に反してCB(トレミー組)が犠牲を出しながらも残ったのは、当初の計画に無かった(一期の描写ではCBは天上人・非人間的に描かれていた)、CBが「人間性」「絆」「家族」という状態への変化の為。
そしてそういった変化のきっかけは、トリニティ組の登場。
即ち、当初の「トレミー組に与えられていたイオリアの計画」には無いイレギュラーによる為。

しかも、そのイレギュラーを齎したリボンズ(アレハンドロ)がヴェーダを掌握した事で、イオリアによってトレミー組は「トランザム」「ツインドライヴ」等を新たに託されているという時点で、「CBが滅ぶ筈だった」は既に違うんじゃないか?と。
イオリアとしては「何かイレギュラーがあった場合の保険」としての「トランザム」「ツインドライヴ」だったような気もしますし。

そういう意味では、リボンズの手によって擬似GNドライヴ搭載型MSが出た時点で、「当初のイオリアの計画」とは異なっていると思います。
何と言うか…何事も無ければ、Aプランで行く筈で、それだったらCBは無くなる筈だった、とか。
でも、リボンズ側の介入で、それに対する為にBプランに移行した、とか。
(イオリアの身体の破壊がそのスイッチだったと思います)
(あれがBプランへの移行の判断、それでトレミー組にトランザム他が託されたワケで)

むしろ、悪意ある者達によるイレギュラーによって計画に歪みが発生した場合には、CBがそれに抗する為の存在として残るようにしてあった、というのが本当の様な気が。
トレミー組だけに太陽炉(=正規のGNドライヴ)が与えられている時点で、絶対意味ある筈ですからねぇ。

更に言うと、

『この計画の「第一段階」は、ソレスタルビーイングの武力介入を発端とする
 世界の統合
 「第二段階」は、アロウズによる人類意思の統一
 そして「第三段階」は、人類を外宇宙に進出させ、来るべき対話に備える
 ――それがイオリア計画の全貌。』
「そぅ、宇宙環境に適応した僕らが、人類を新たなフロンティアに導くのさ。」


って言っていたリジェネ。
リボンズは、自分こそがイオリア計画を遂行している、と言っていますが、ちょーっと気になるんですよねぇ。
現在彼らイノベイターは「第二段階」だそうですが、未だ「第一段階」の「世界の統合」が成されていないんですよねぇ。
反政府勢力、中東再編、なんて言う時点で未だ世界は一つになっていないワケで。
その為に現在、アロウズが「人類の意思統一」の為に「非人間的な武力」でもって動いてしまっていて、更に人間同士で対立を深めてしまっている、と。
…計画の段階的な遂行が成されていないこの状態が、本当に「イオリア計画」の通りなのでしょうかね?
そういう意味で、

イオリア・シュヘンベルグは、第三段階までの計画を練りながらも、
 第一段階の紛争根絶に執着していた…
 リボンズ・アルマークの計画か、ソレスタルビーイングの理念か。


あくまでイノベイターが進める現状は、「リボンズの」計画と。
「イオリアの本当の目的」とは何なのか、考えを巡らせている様子のリジェネ。
イオリアは「人間」にこそ、と人間に希望を抱いていた様にも思えますし。
つか、以前からリボンズに対してもそうでしたが、
この一連の出来事の全てを「見下ろした」リジェネ。
…かなり天上性高いです。
しかも、リボンズの様に「上に立つ」と言うより、全ての外側=天上から「観察する」ような印象。

……あぁもぅエイフマン教授カムバ~ックッ!!(叫)


●ティエリアの選択

「人類を新たなステージへ導く為には、大きな波が必要だ。
 そぅ、変革という波がね。」

「…くッ!
 だから、アロウズの卑劣な行為を黙って見ていろと言うのかッ?!」

変革は痛みを伴う。
 君達だってそうしてきたじゃないか。

「…ッ…!」
「…君達は、イオリアの計画の障害となっている。」
「…ぁ……」
「僕達は計画の為に生み出された。
 僕達の存在意義は、計画を遂行し、それを完遂する事。
 …君は、自分の存在を自分で否定している。」

「…あぁ…ッ!」
「ティエリア・アーデ、共に人類を導こう、同じイノベイターとして。
 答えは急がないよ?また会いに来る。
 …君と僕は、いつでも繋がっているのだから。」


これって、「イノベイター」は「過去のCB(トレミー組)」の比喩ですよねぇ。
対立するのは、過去の自分達。

「イノベイター、計画を遂行する者。
 だとすれば、自分の進むべき道は…」

『そうやって自分を型にはめるなよ!』
「…ッ!」
『四の五の言わずに、やりゃあ良いんだ。
 自分の思った事をガムシャラにな。
 俺達は、イオリアの爺さんにガンダムを託されたんだぜ?

「…ロックオン……」

あぁ、ホントにロックオン(ニール)が如何に大きい存在だったかですねぇ(泣)

「僕も!その偵察に参加させてもらう!」
「ティエリア…」
本当の敵を、この目で見たいんだ!

「敵」を「自分の目」で「見る」
何処までも「人間的」に動くティエリア。
二期1話で沙慈に言っていた通りの事を自然と行っている辺りに、
ティエリアの変化、イノベイターとの違いが感じられます。

「まさか、その様な格好で現れるとは思わなかったよ。」
「マイスターは男だと知られている。
 戦術予報士の指示に従ったまでだ。」


とは言えその指示を受けたときの反応が見たかったです!(笑)
ティエリアは必要なら了解した、で終了かもですが。
刹那辺りの反応も気になりましたよ。
…どんな会話だったんだろう?
あと、他の人達との会話時のあの声って変声機?録音?(は無いか?)
いやでもスメラギさんですよねあの声?
微笑んで「喜んで。」って、誰コレ?!(汗)って感じでしたよ!

「リジェネ・レジェッタを差し向けたのは君か?」
「まさか。
 彼の悪戯に僕も振り回されているよ。」

「イオリア・シュヘンベルグの計画を実行していると聞いた。」
「信じられないかい?
 なら、今すぐ君に返しても良いよ。
 … ヴ ェ ー ダ へ の ア ク セ ス 権 を 。 」

「アクセス権を、君が掌握しているというのか…ッ?!」
「…フッ……」

揺さぶられてステップミスして転びそうになったティエリアをカバーする、
一連のシーンが何か凄く良かった(笑)

「そんな筈は無いッ!
 僕達は、イオリア・シュヘンベルグに託された。
 ガンダムを、GNドライヴを、トランザムシステムを!
 イオリアにガンダムを託された僕は思う、君達は間違っていると!
 …そうさ、僕は自分の信じた道を進む!
 愚かだと言われようが、ガムシャラなまでにッ!!


ティエリアの変化、成長、そして選択。
彼が彼自身で見て聞いて考えて、そうして選んだ「自分の信じる道」。
…感動です。
にしても、イノベイターであるティエリアをCBのガンダムマイスターに選んだ。
これが気になります。
四人の内、一人がイノベイター(情報規制有り)、他の三人が人間。
イオリアにとって、「イノベイター」がどういう存在だったのか知りたいですねぇ。

「あはははははッ!
 君は思った以上に人間に感化されているんだね。
 あの男に心を許しすぎた、ロックオン・ストラトスに。」

「く…ッ!」
「計画遂行よりも家族の仇討ちを優先した、 愚 か な 人 間 に 。」
「貴ッ様ァッ!!」

EDのイノベイターに銃を向けるティエリアのカット、これのイメージでOK?
にしても、あのティエリアが仲間(ロックオン)への侮蔑に対する怒りで銃を向ける…
一期の頃の彼からは想像できないですねホントに。
…やっぱティエリアの変化は顕著ですねぇ。

「済まない、俺のミスだ!」
「だが…見つけたぞ、刹那!」
「?!」
「世界の歪みを…
 そうさ、僕達はガンダムで、世界の歪みを破壊する!!

「とォころがぎっちょんッ!!」
「あのガンダムは!」
「スローネの発展型?!
 …ま、まさかッ!!」

「さぁ、始めようじゃねぇか!
 ガンダム同士による、とんでもねぇ戦争って奴ァよォッ!!」


ティエリアが、「ガンダムで世界の歪みを破壊」と、刹那と同じ言葉を!
二期になって、刹那とティエリアが一番仲良いんじゃないか?と思えますよ。
と思ったら、Cパートラスト、やってくれましたねー、彼が登場です。
…やはり、ガンダム相手だからこそ意味がある、んですねぇ。
とりあえず、現在ティエリアにとって、
 世界の歪み=イノベイター、アロウズ、サーシェス
ですかね?


●トレミークルー=「家族」

という台詞が多かった今回。

「でも、フェルトにとって、この艦のクルーは家族同然で、
 彼女にとって此処は、全てなんだ…」

「良いんだよ、それで。
 僕達は、家族なんだから…」


「あ、あの!
 …皆さんの事、大切に想っているんですね。」

「私の、家族ですから。」

…他のクルーはどういう認識なのかなぁ?
刹那やティエリアは、家族というより仲間って意識だと思うんですが…
とりあえず、フェルトとマリーが仲良くなってくれると嬉しいなぁ。
ついでに言うと、沙慈ももぅちょっと他のクルーとも接点持って欲しいですー。


●ルイス

「何故、私をこんなパーティに…」
「貴女はアロウズ最大の出資者、ハレヴィ家の当主だ。
 此処に集まっている人々は、統一世界による恒久和平実現の為に尽力している。
 彼らの協力が必要なのですよ。
 勿論、ガンダムを倒す為にも。」

「…挨拶が終わったら、仕事に戻っても良いでしょうか?」
「勿論、それと…
 お詫びと言っては何だけど、ソーマ・ピーリスが乗っていたアヘッド、
 貴女の乗機となるよう、手配しておきましたよ。」

「…感謝します。」

前に言っていた、新型開発への寄付の女性、ルイスのようですね。
って事は、ハレヴィ家の財産、かなりアロウズに行っていそうな。
ルイスがアヘッドに乗る事になってしまいましたし…

「…ねぇ、彼は元気…?」
「彼…?」
「ほら、以前、貴方の家の隣に住んでた…」
「沙慈・クロスロードの事か?」
「ん…」
「…以前仕事先で、偶然出逢った。」
「ホントに?」
「…あぁ…コロニーで働いていた。」

刹那が此処に居る理由や、仕事に対しての問いはまぁ嘘ですが、
沙慈の事は事実をちゃんと言っている刹那。
流れで沙慈の家に呼ばれても殆ど会話せず、な一期と比べると、
当たり前に会話している様子に刹那の成長を感じられました(苦笑)
というか、刹那の事をよく覚えていたねぇルイス。
…そして、そんな「知り合い」程度の刹那相手にでも、
沙慈の事が聞きたくてわざわざ声を掛けたのかと思うと…(泣)
しかもルイス、しっかり義手に指輪、嵌めていたんだね…あぁもぅ(泣)

「そぅ、沙慈は宇宙(そら)に…
 夢、叶えたんだね…」

「、その手…」
「え?
 あ…ちょっと、事故でね…」

「…ッ」
『君達のせいで、僕の好きだった人は傷付いて…ッ!』
「…済まない、余計な事を聞いた。」
「いいの、気にしないで。」

ルイスの言葉に、沙慈のあの言葉を即座に思い出す辺り、
刹那は沙慈の言葉をちゃんと聞いて受け止めていたんですねぇ。

にしても、この辺からの一連のシーン、メチャクチャ怖かった…
点と点だった人物が一つ所に集まり、それが偶然に交わる…
この先の見えない緊張感が凄く効果的で、BGMも相乗効果で。
ティエリア&リボンズサイドと、刹那&ルイス、それに近づくビリー。
…いやもぅ「来るよ来るよ来るよぉ…!(怖)」状態でした(汗)

「沙慈・クロスロードに逢った時…彼と会った時、こう思った。
 彼は今でも、君の事を…」

「ぅ…く…ッぁ……ッ!!」

せっちゃんが!
あのせっちゃんが、人の恋愛について言及する日が来る事になろうとは!(酷)
いやでも、それ位朧にとって衝撃でした。
…なのに、そこで会話が途切れてしまうんですよねぇ。

「どうしたんだい?!」
「分からない!急に苦しみだして…」
「ッ!き、君は…ソレスタルビーイング…ッ!」
「…ッ!」
「この青年は、ソレスタルビーイングのメンバーだッ!!」

やっぱりバレた――!!(叫)
…うんでも、これで済んで良かったね、刹那。
建物の陰から見つかって、包囲網敷かれて戦闘とかになったら
どうしようと心配してたんだからー。

「准尉…君は……」
報われなさそうだなぁ、小熊。
つか、ルイスの左手の薬指の指輪…気付いてる?


●その他

みんな困らないからよ。
 太陽光発電と軌道エレベータ事業、コロニー開発で、連邦の財政は安泰。
 その恩恵を受けて、連邦市民の生活水準が向上し、
 アロウズと保安局で反政府行動も抑えつつある。
 …問題が無ければ実害も無い。
 文句なんて出やしないわ。」

「だが、その中で一方的に命を落としている者達が居る。
 そんな世界が正しいとは思えない。」

「アロウズを作った野郎だ。
 そいつが元凶だ。」

『第二段階は、アロウズによる人類意思の統一』
「…!イノベイター……」
みんな=その他大勢の一般人
そこに居たのが沙慈、ですね。
自分とは関係ない、その為に多くの人々は世界の真実を無意識に無視していると。
多くの人々の「無関心」によって、一方的に迫害・虐殺されている人々が無視されているという現実。

「大佐を守りたいからであります!」
コーラサワーがアロウズに志願した理由。
ジニン大尉との対比ですねぇ。
「世界」では無く「個人」の為という。
彼がアロウズに、というのは何かイレギュラーとなりそうな気もしますが…?

「どちらにしても、世界は変わる。」
リジェネの台詞を受けた形で、同じ事を考えている留美。
彼女の描写では「見上げる」状態なのですが、いやはや、その実リジェネと同じ高さに居るという真実。
彼女がそれ程の天上性(…と言うより、非人間性?)を持っていながら、それを知る人は殆ど居ない。
そうでない様に立ち回り、装っているという点で余計に恐ろしいですね。
懐刀のネーナも居る事ですし。



次回、「拭えぬ過去」

無論、私はそのためだけに生きている
一人称が私……セルゲイさんかな?

予告からしてもやはり、トレミーは宇宙に戻るのかな?
にしても、トレミーのブリッジのシーン。
スメラギ、ラッセ、フェルト、ミレイナ、は分かるんですが、
それ以外にノーマルスーツの人が二人いるんですよねぇ。
一人は沙慈だとしても、もぅ一人は一体…?

…ってマリー!!
そうだった…マリーが居たんだった。
あのノーマルスーツは沙慈とマリーかな。
……ゴメン、マリー(滝汗)


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