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2007-09-17 00:00 | カテゴリ:ロミオ×ジュリエット
 
ロミオに最後の別れを告げることなく、独りネオ・ヴェローナを救うために犠牲になろうと誓ったジュリエット。
そこへ現れたティボルトに、ジュリエットは真実を打ち明ける。
ティボルトはその覚悟に胸を打たれ、モンタギューを討つという自分の目的との間で揺れ動く。

その頃、ロミオはポーシアに自分の意志を告げる。
モンタギュー…父を討つ、と。

市民も、兵士も、ネオ・ヴェローナのすべてがモンタギューから離れていく中、ついに城へ向かう乗り込むジュリエット達。

待ち受けるモンタギュー。

因縁の絆を断ち切るのはロミオの意志か、ティボルトの剣か、それとも…。



ロミオ×ジュリエット -III- ロミオ×ジュリエット -III-
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自分自身で、重く大きな決意をするジュリエットとロミオ。

ジュリエットは、エスカラスにその身を捧げる事を。
ロミオは、父モンタギューを討つ事を。

それが結果、相手を悲しませてしまう可能性を残しながら。


そしてそれを、他者に話す事でより決意を強く固める。

ジュリエットは、ティボルトに。
ロミオは、母ポーシアに。


それしか方法がないのか?
それが本当に正しいのか?

そう問いかける彼らの声に背をむけて――



最初にモンタギューの前に現れたのは、ティボルト。
その後に割って入ったロミオ。
最後に現れたジュリエット。

剣を向けた二人とは違い、もう必要ないと剣を置くジュリエット。
その覚悟と決意に、場を譲るティボルトとロミオ。

最早これまで…
モンタギューもまた、剣を手放した、次の瞬間――



ラスト2話を残して、モンタギューの急逝。
何というか…因果は巡るというか、因果応報?を感じさせましたね。


キャピュレットの一家を滅ぼされ、ただ一人生き残ったジュリエットでもなく。
父の暴虐に耐え切れず、己が幕引きをと決意したロミオでもなく。
母を利用し捨てた、実父への憎悪を募らせていたティボルトでもなく。

…追い詰められ、狂乱したマキューシオによって討たれたモンタギュー。


この一連のシーンは見事でした。
そうきたか!って感じで。
無血開城したその後、この場所でこうなるとは…
モンタギューも、そしてマキューシオも哀れに思えました。
(でも、マキューシオもある意味納得…ティボルトに激しく同意です)

モンタギューの、彼自身の声をもっと聞いてみたかった感もありますが、この最期の少ない言葉に込められている物を思うとこれもいいんじゃないかと思ったり。

あと、ティボルトの言動には感動しましたねぇ。
あの「モンタギューへの憎悪」しか無かった彼が、ジュリエットの話を聞いて、ジュリエットを助ける方法は無いのかと、モンタギューに詰問するとは…
彼にとっても、ジュリエットはそれほどまでに大切な人だったんですね
マキューシオの行動に、怒りすらみられて。
モンタギュー家の紋章に向けて短刀を投げた、その行動がモンタギューへの憎悪の終止点としようとしていたのかも。


ただ、モンタギュー自身エスカラスの事は知らなかったらしく、何も分からず仕舞いで。
残り2話。
どうか…どうかジュリエットが幸せになるように願っています!!
ハッピーエンドが見たいんです!



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