朧月夜
警察に撃たれたはずのマオが生きていた。
ルルーシュに復讐を誓ったマオは、ナナリーを誘拐。
制限時間内に救い出せるかどうかゲームをしようとルルーシュに持ちかける。
危機を察したスザクは、ルルーシュとともにナナリーの救出に向かう。
何とかナナリーを発見した二人だが、そこにはマオの仕掛けた巧妙なトラップが仕掛かられていた!
果たして二人は彼女を救い出す事が出来るのか?
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マオの存在で非常に動かされたルルーシュ、スザクでした。
ルルーシュの日常の象徴であったシャーリーを失った事。
スザクの自己の肯定と過去の父殺しを晒しだされた事。
どちらも普通の存在相手なら起こりえなかった事で、特にスザクの過去が語られる事は無かったと思えるので、これをやるが為にこそマオはいたのかと思いました。
囚われたナナリーを助ける為に、知略のルルーシュと行動のスザクが結託して互いが互いを補う様子は強い信頼関係が伺えて凄く良かったです。
というか、ルルーシュの素早い端末の解除技能といい、スザクの超人的な身体能力といい、君たちコー○ィネイターなんじゃ(笑)
(そういえばスザクのあの身体能力には理由があるとかないとか…
ランスロットの適合率がイイのと関係アリ?)
そして対マオ対策に何と、スザクに作戦を説明したルルーシュは自分自身に忘却のギアスをかけてまっさら状態でマオと対面。
「光情報なら反射も可能」が証明されましたね。
マオの用意したチェスゲーム、追い詰められておかしくなってくルルーシュが凄い。
ナナリーが爆弾で…!って瞬間の崩れ落ちたルルーシュの様子に、あぁルルーシュはホントにナナリーが全てなんだなぁと思えました。
これでこの先、ナナリーがどうかなっちゃったりしたら…と思うと、間違いなくルルーシュは発狂しそうです(汗)
二人の活躍で無事ナナリーを助けてマオを拘束しましたが、その時スザクに対して「父殺し」と。
あ~やっぱりそうか、父親殺してたんだ…
今までの言動からしてそんな感じでしたが、その事実を隠蔽した人達って一体だれ?
キョウトの桐原公とかは…知ってなさそうだけど…
恐慌状態に陥って、一人称が「俺」になって、やっぱり七年前とその後で変わったんですね。
異常な程の死への反応、自ら危険に晒す行動、いつかやっぱり何処かで切れちゃいそうなんですが…不安です。
んで、騒動を起こしたマオのラスト。
ルルーシュに「黙っていろ!」とギアスをかけられ、人の心の中が聞こえてもそれを利用して相手の考えを読んで誘導したりする事も出来なくなる。ある意味最悪のギアスをかけられたマオが外にフラフラと出ると、その先には中華連邦に行った筈のC.C.。
「好きだったよ、マオ。」
「先に行って待っていろ。
(他のブログでこうだったと載ってましたので修正。
にしても「C」って?C.C.と関係があるのでしょうか?)
そう言って、火を吹いた銃口。
マオの最期を、きちんと描かれていたシーンだと思います。
朧としては「よくもやったな、マオ」なのですが、彼自身もある意味被害者なのかな?とも思ったり。
とはいえ、今度こそ対マオ戦は終了。
此度の事で覚悟を否応にも固めたルルーシュの今後の行動が楽しみです。
その他の点では、ディーさんが参謀というかかなり重鎮っぽいとか、黒の騎士団の組織が凄まじい事になってるとか、ラクシャータはインドだったのね!とか、皇女姉妹は相変わらず仲いいなとか、コーネリアはマリアンヌ暗殺の事件には関わっていなさそうとか、ヴィレッタは新妻か?!とか、ミレイのお見合い相手がロイド様?!とか、「じゃ、結婚しよう」「早ッ!」「じゃぁ、保留?」とか。
つかロイド様最高!
お見合い場所が研究施設かい。
つかロイド様って絶対ミレイの事好印象ですよね?
「保留?」とか言ってるし。これってミレイがまだ結婚は…と思うんならまだでもイイよっていうロイド様の優しさじゃ?
ホント、この人って変人ですよね(←褒めてます)
常識はちゃんと持ってるのにワザとあんな態度とっているに一票(笑)
次回、「騎士」
今後のサブタイトル、B.L.T.3月号(関東版)では、
2/16 「枢木スザクに命じる」
2/23 「神の島」
でも何故か、月間TVnavi(首都圏)では↓でした。
2/16 「仮面の真実」
……何故??
そういえば、公式のメルマガ読みました?!
>なおブリタニア皇帝の皇妃は108人おり、「リ」「ヴィ」「エル」以外にもさまざまなパターンがあります。
>ブリタニア皇帝の皇妃は108人
>皇妃は108人
………
………はぁ?!
何人いるのか気にはしてましたが、もうなんか凄すぎる…
ってかじゃあ皇帝の子供、皇子皇女の総人数は一体…(滝汗)
ブリタニアって凄いです。
(追記:スザクのことについて)
過去の父殺しの罪、それによって成形された今の彼の自己満足的な正義の形。
ふと思ったんですけど、これって「少年陰陽師」で出てきた内容と一緒なんですね。
つい先日出た最新刊の「嘆きの雨を薙ぎ払え」で、
罪を犯したのに誰もそれを責めないというのは、優しく見えてとても残酷だ。あるのは己の良心の呵責のみ。
自分で自分を糾弾することには終わりがない。誰かに弾劾されるほうがよほど救われることもある。
っていうシーンがあるんです。
スザクの場合、周りの優しさというよりもそれぞれの利害をめぐる思惑によって隠蔽された感じが強そうですが、「罪を弾劾されずに自分を追い詰めた」結果、「何かを成し遂げたり、誰かを助けたりする為に自分の命を懸けよう」という思想にたどり着いてしまっている現状のようですね。
そうした事で、過去罪を犯した自分の存在理由というか、自分の生の肯定のような。
これが繋がって、朧としては「成る程」と、ストンと納得した次第です。
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