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2009-01-30 20:35 | カテゴリ:映画
 
久しぶりにフラリと映画館に行って参りました朧です。
…ホント、久しぶりだったんですよねー。
一時期は最低一月に一回は映画館に通っていたんですが、
コナン以来、何だかタイミング逃しっぱなしで忙しくって…

そんなワケで、半年以上ぶりに見たのは、「K-20 怪人二十面相・伝」
…公開からようやくですよ(苦笑)
前評判が良かった作品ですが、やはり期待通りに面白かったです!

以下、(本筋には絡んでないと思いますが)
一応ネタバレ有りなので、ご注意をば。


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総評:めちゃくちゃ面白かった!!

いや、ホントにこの一言に尽きます!
キャストの演技も光っているし、ストーリーの面白さは抜群だし、
映像の凄さは流石白組だし!
邦画もいい作品が増えましたねぇ…

キャストもスタッフも皆の、この作品への情熱が感じられる作品で、
凄く「力作」って感じがします。
というか、監督・脚本が女性だっていうの、パンフで初めて知りましたよ。
そうそう、パンフの最初のページに、わざわざ「警告」と銘打って
「映画ご鑑賞後にお読みになることをお勧めいたします。」って
書いてあったのには思わず笑っちゃいました(笑)


この作品。
朧は原作どころか、江戸川乱歩の作品すら読んだ事は無いのですが(爆)
二十面相だの明智小五郎だの小林少年だのはまぁ知っていたので、
「へー、主人公が二十面相に嵌められる話なんだ、面白そう。」
「キャストもイイなぁ、あ、「ALWAYS」の白組がやるんだ。」
という思いだけで見に行ったんです(笑)

そんな状態でしたが、知識はそれで十分!
もぅ最初っから物語に惹き込まれましたよ!
「帝都」という、架空の時代の町並みがぐわ~っと画面を過ぎていく
シーンなんて、鳥肌物でしたもん!
(鑑賞後、いつもの様にパンフ読んだら何と、
 最初のオープニングカットだけで三ヶ月強もかかっているとか(!))
そのままストーリーに夢中になって、あっという間の二時間半弱でした。

キャラクターの設定もキャストの演技もまさにピッタリで、
生き生きとしていて最高でしたねー。
主人公で運動神経抜群な鳩ボーイ(笑)の金城武といい、
「良家の子女の嗜みです!」の松たか子といい、
将来は半分ロボットの役?の仲村トオルといい、…いやぁ、素晴らしいです。
つか、仲村さんの「明智に変装した平吉」の演技が可笑しかった!(笑)
まるで平吉のヘタレ感が滲み出ている様(爆)
勿論その他の人々も(特に、カラクリは表泥棒は裏の人も!)皆魅力的で。

主人公の平吉VS怪盗二十面相のアクションシーンも圧巻でしたねー。
ワイヤーを使っての縦の移動は勿論、パルクールでの縦横無尽な動き。
(「パルクール」とは、「ひたすらに生身だけで障害物を乗り越えていく
 ストリートスポーツ」だそうですが、ホント魅力的過ぎましたよ!)
あーゆー動きは「いかにも」ヒーロー的な感じで、凄く好きなんですよねー。
…つか、あの伸縮機能付きのからくりワイヤー、便利だなぁ。

オートジャイロも、独特の縦横の飛行や世界観を感じさせて、
(ついでに葉子のお転婆お嬢様な性格も感じさせて(笑))
すっごくイイ劇中装置でした。
特に、朧の中では「空を飛ぶ」というのはどこか特別な部分があって、
(多分、ジブリアニメの影響が大きいんじゃないかなぁと)
今回なんて「してやったり」な興奮と高揚した感情も相まって、
凄く好きなシーンになっています。


舞台設定も凄く造り込まれていたし、音楽も盛り上げてくれるし…
ホント、素晴らしい作品でした!

…これはもぅやはり、原作の方やキャストの方々等、
皆さんの希望を共に叫ばせて頂きますよ!
せ~のっ

「「K-20 怪人二十面相・伝」続編希望です!!」


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2009-01-29 17:53 | カテゴリ:機動戦士ガンダム00 2nd season
 
今回は、クーデター側、セルゲイさん、ちょっと小熊、
そしてセルゲイさん関係者の過去話が主に。
CB側は…刹那のVSブシドー戦が凄かった、としか…(笑)

にしても今回は「序章」と銘打ってじっくり描写したワケで、
次回の内容がめちゃくちゃ恐ろしいのですが(滝汗)


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●民衆の無関心

が、政治を堕落させ、軍隊の機能を麻痺させる。
と主張するハーキュリーさん。
占拠した軌道エレベーター内の、市民への演説も流石。

「此処に居る、全市民の方々に報告する。
 私は、地球連邦軍情報作戦室所属、バング・ハーキュリー大佐。
 私は、同志達と共に、このステーションを占拠した。
 駐留軍、各生命維持施設、リニアトレイン、
 そして、太陽光発電システムも、私達が掌握している。
 私達の目的はただ一つ。
 連邦政府直轄組織、独立治安維持部隊アロウズの蛮行を世に知らしめ、
 その是非を世論に問う為である。
 反政府勢力を排除する名目で彼らが、
 数百万規模の虐殺を行っている事実を、貴方はご存知か?
 中東再編の為、罪も無い多くの人々が殺された事をご存知か?
 そう、貴方方は連邦政府の情報統制によって、偽りの平和を与えられ、
 知らぬ間に、独裁という社会構造に取り込まれているのだ。
 この事実を世に知らしめる間、貴方方の命を預からせてもらう。
 憎んで頂いて構わない。
 …だが、これだけは断言する!
 我々は、連邦市民の利益と安全を守る軍人だ。
 故に、誤った政治、間違った軍隊を正す事もまた、
 我々軍人の使命なのである!!」

カッコイイなぁ、ハーキュリー大佐。
物凄くカッコイイです。
思わず台詞を全写しです(苦笑)

ただ、その言葉を聞いている、聞くべきな市民達の中、
ケータイを使用している人や時計を気にしている人が描写されているのが
リアルですよねぇ。
まさに、「自分には関係ない」という、他者への「無関心」を感じさせます。
…それこそが、罪であると。

「軌道エレベーターによる、太陽光発電システムは、
 人類の未来を切り開く希望だ。
 世界で起こっている多くの紛争は、エネルギー問題に端を発している。
 エネルギー問題をクリア出来れば、
 食料・環境問題へ力を注ぐ事が出来るんだ。」
「だが、軌道を保有する国家軍は、防衛の名の下に軍備を増強している。」
「力をつけた国家軍同士は、やがて極度の緊張状態…
 つまり、冷戦構造を生み出すのではなくて?」
「例えそうなったとしても、良識ある市民、優れた政治、 
 そして、抑止力となる俺達軍隊が正常に機能すれば、道は開ける。
 互いの緊張を緩和し、相互理解を深め、協力し合う。
 ――そして、世界は緩やかに統一されて行くんだ。」

人々の歩み寄りによって緩やかに、
ゆっくりと少しずつ少しずつ、の統一を望んでいた彼は、
「急激な統一」を齎したCBについてどう思っているんでしょうねぇ?
まさしく、CBによる紛争への武力介入は、
彼の理想とは正反対の方法だったと思うのですが。
…つか、若い時のセルゲイさんといいハーキュリーさんといい、
(七三ですが(笑))ホントにカッコイイなぁ!
ホリーさんも美人だし。

「――無関係ではない。
 豊かさを享受し、連邦議会の政策を疑問もなく受け入れた市民達が、
 政治を堕落させたのだ。
 アロウズなどという組織を台頭させたのは、市民の愚かさなのだよ。
 彼らには目覚めて貰わねばならん。
 …例え、「痛み」を伴っても、な。」

ティエリアが突きつけ、沙慈が突きつけられた、この世界の「現実」。
沙慈が経験したそれらの事を、多くの人々に知らしめる為。
その「無自覚な悪意」を、一般市民に認識させる為。
「変革は痛みを伴う」
人々の意識の変革には、現実を知り痛みを知らなければならないと。
…この辺、そのまま現代の社会に対しての警告ですよねぇ。
特に日本人は「他人事」な人、多いですし。
朧だって人の事言えないのでしょうが、こういう、世界を知らずに居る事、
それ自体が罪だというのは…図星なんですよね。
だからこそ、沙慈というキャラの存在や感情は凄くリアルな訳ですし。

「オートマトンをキルモードで投入したか。
 …解ったかセルゲイ!
 これが間違った政治と軍の有様だ!!」
 
「言った筈だ。
 政府政府のアロウズの悪行を目の当たりにさせ、市民達を目覚めさせると。
 …例え痛みが伴おうとも。
 その「痛み」は連邦政府への疑念に繋がり、やがては大きなうねりとなる。
 政治も軍隊も、良識ある市民が存在してこそ機能するのだ!
 彼らを目覚めさせる為なら、私は喜んで捨石になろう。」

個人が責任を果たさなければならない。
という考え方は作中是ですよねぇ。
その目的の為に、世界を正しい姿にする為に、自ら汚名を着る…
これだけの覚悟を決めたハーキュリー大佐、流石はセルゲイさんの親友です。


●父と子

「そんな簡単な言葉で、片付けないで下さい!
 父は、母を見殺しにしたんです…
 それは貴方も同じです。
 私は父のような生き方はしません!
 それを証明する為、軍人になる事を選んだんです!」

といいつつ、そっくりなんだよ小熊…
そして、セルゲイさんだって物凄く平和を願って、その為にずっと
戦ってきているんだよ…
お願いだから、すれ違ったまま死別、とだけはならないで欲しいんですが、
次回が怖すぎる展開という…(滝汗)
にしても、セルゲイさんもハーキュリーさんもホリーさんの死に関係している、
見殺しにしているって…どういう事だったのでしょうか?
ホリーさんが軍人だった、てのも意外でしたが、
もしや「軍人」として…だったりしたのかも?

(大佐…
 生半可な決意では、平和は訪れない。
 今はアロウズの力が必要だという事が、何故分からないんですか?)

ハーキュリー大佐が「分かっていない」と決め付けた上で、
自分の考えこそが正しいのだと言う、勝手な言い方ですねぇ。
仕方なくアロウズが必要だというのなら、彼の言う「父が母を見殺しにした」のも
そうだったかも知れないのに…という矛盾なんですが、ね。
とは言え、彼がメメントモリの件を知ってどういう反応をするか。
何処までも父にそっくりな彼ですし、ルイスとの接点も含め、
どうなるのか気になりますねぇ。
予告では小熊の少年時代が出ていましたし、過去話の描写、楽しみです。


●過去と未来、不変と変化

ブシドーVS刹那、今回の政治的物語中心の中で、
異様に浮いていたようにも思えましたよ…(苦笑)
とは言え、

「私は純粋に戦いを望む!」
「戦うだけの人生!」
「ガンダムとの戦いを!」
「俺もそうだ!」
「そしてガンダムを超える!
 それが私の――」
「だが今は――」
「生きる証だッ!!」
「そうでない自分がいるッ!!」

ガンダムお約束、信念を叫びながらのぶつかり合い。
燃えますねー。
…ただ、刹那が怪我しているので、心配で心配で。
ブシドー!刹那は怪我しているんだからー!って(汗)

「敢えて言うぞ少年!
 覚えておくが良い!!」

このシーン、ガンダム3機からの攻撃を交わしつつ決めポーズはバッチリ☆
って…流石ブシドー(爆笑)
相変わらずというか…つか、何気に戦闘中にしっかり吐血してましたよね?!
(血吐きながら戦闘といえば一期で乙女座な人が居ましたねそういえば(棒))
本人は刹那と戦えて物凄く嬉しそうでしたが…
ビリーさん、G軽減は出来ないのですか?
思いっきり寿命縮めていると思うんです…

「分かっている、ロックオン…
 ここで俺は変わる…
 ――俺自身を、変革させる。」

って刹那が笑顔!微笑んで「俺は変わる」って…!
あれだけ自分は破壊者だって、戦う事しか出来ないって、
そう言って何一つ自分も変わっていないって言い続けて来た刹那がとうとう!!
…ニールもきっと草葉の陰で喜んでいるだろうなぁきっと…(感涙)

とりあえず、トレミーと合流出来たので一安心ですねー(ほっ)


●その他

・留美側
「このクーデターが、世界を変える事になるのでしょうか?」
「…さぁ?
 終焉の始まりかも知れなくてよ。」
「それを、お嬢様はお望みなのですか?」
やっぱりこの3人、どう動く事となるのか読めないなぁ。
考えが三者三様でバラバラだし。
そういえば今回はリジェネが出てませんでしたが、
彼、何処で何しているんでしょうね?

・キム司令
「正規軍は、いずれアロウズに飲み込まれる…
 これも、時代の流れか。」
って保身に走ったか上司さん…
セルゲイさんを売った事で、視聴者からの人気は落ちましたねきっと!

・イノベイター達
「大掛かりな作戦だ。
 リボンズに一体何があったのやら。」
「あっははッ!分かっちゃうって!
 アタシら同類だもん。」
この、イノベイター同士の言動を見るにつれ、
「(知識として)知る」事と「理解する」事って違うよなぁ、って思います。
人間は不便と言い、自分達は脳量子波が使え、
互いが分かると言う、イノベイター。
ですが、相手の事を「知っている」(と認識している)が故に、
自分達は互いを「分かっていると思っている」が故に、
それ以上相手を知ろうとしない、分かろうとしない、理解しようとしていない。
なので、イノベイターの言う「分かる」≠「理解する」じゃないかと…
繋がっているのに、互いを理解出来ていない。
話は出来るのに、「対話」になっていない。
情報は共有しているのに、感情は共有できていない。
…そんな気がします。
分かる=感じる=心(ハート)ではなく、
分かる=知る=頭(脳量子波)、な描写が上手いですねぇ。

・クラウス
「こんな卑劣なやり方が、恒久和平を齎す訳がない…
 だからこそ、我々は連邦を打倒しなければならないのだ!」
…だからさぁ、いい加減マトモに!って思っちゃうんですよねぇ。
反政府組織と言いつつ、現状ではテロ行動で終わってしまっているのが
腑に落ちないんですよねぇ。
「連邦を打倒」と言う前に、「一般市民の民意を得る」行動をとって欲しいんです。
そういう意味で、ハーキュリーさんの「民衆に目覚めてもらう」為のクーデターは
納得なんですよねー。
(物語的に)一体どうなるんでしょうねぇ、カタロン…

・スメラギ
「やはり、もう一基あるというの…?!」
ってメメントモリ?!
…そっか…いや、そういう事ですか…
アレが天にあってそれをまさしく振り下ろすって事だったんですか…
って事は市民達もろとも軌道エレベーターごと…?!(滝汗)
危ない…危なすぎますよセルゲイさん!!(悲鳴)
そういえば、マネキン大佐以下、ビリーやルイスや小熊や、その辺の
地球に降下中の部隊の人達はメメントモリの事、知らないんでしたっけ?
(セルゲイさんは、メメントモリをCBが破壊したであろう事も知っていましたが)
だとすると、目の前に突きつけられる事に…?
う~ん、一体どうなる事やら。



次回、「散りゆく光の中で」

人類は死を想い…平和の尊さを考えねばならんのだ。

ハーキュリー大佐、でしょうか?

ホントに、セルゲイさんの無事を祈っております。
お願いだから、マリーの目の前で、とか止めて下さいお願いします…!


2009-01-26 22:29 | カテゴリ:機動戦士ガンダム00 2nd season
 
刹那とマリナによる、「対話」。
ニール・ロックオンから刹那へ、「お前は変われ」。
そして、物凄い神ED。

ダブルオー、ここまで素晴らしいストーリーだなんて…
もぅ凄すぎです!


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…つか、試験期間なので1話遅れ中です(爆)
(昨日の16話「悲劇への序章」はまた、後日で~)


●刹那とマリナ、「対話」

刹マリ大好きだ――!!
というのは置いといて(爆)
(いやでも、怪我した主人公にかけよるヒロインの図、って美味し過ぎる!)

此処へ来て、「天上人」刹那と「地上人」マリナの二人が、
互いについて「対話」を。

「四年前…貴方がくれた手紙に、こう書いてあったわ。
 『人と人が分かり合える道を、その答えを探してる』って…
 分かり合う為には、互いを知る事から始めないと。
 その時間ぐらい、あっても良いでしょう?」

人と人が分かり合える為に。
…とても単純で、とても難しい事。
いよいよダブルオーでも、作中で「対話」が出てきました!
脳量子波でもなく、GN粒子を介するわけでもなく、
ただただ、同じ場で互いに向かい合い言葉を交わすという方法の「対話」で。

ダブルオーライザーのトランザムでも、沙慈とルイスは分かり合えなかった。
脳量子波を使って互いに繋がっている筈のイノベイター達も、
本当の意味では分かり合えていない。

そんな中、刹那とマリナという、普通の人間が、普通の方法で行った「対話」。
互いを知る為に、互いを分かり合う為に行われた「対話」。
…これは多分、以前にリボンズが言っていた「対話」とは
正反対に位置する「対話」じゃないかと。
イノベイター達は、「脳量子波が使えない人間は不便」と言っていますが、
その不便な方法を使ってこそ、分かる事が、伝わる事がある筈。
と、なって欲しいですが。

つか、子供達!空気読みすぎです!!(笑)
「ラブラブだから――!!v」って!(爆)

「でも、私の血筋のせいで…
 アザディスタンの皇女に、選ばれてしまって。」
「確かに…」
「…ッ」
「アンタは一国の皇女より、音楽を奏でる方が、似合って見える。」
「…無理をしていたのかしら。
 でも、貴方も同じに見えるわ。
 ――無理をして、戦っている…」

…確か、どっかで知っていたような(マリナの「選ばれた皇女」設定)
ここで明確に、「アザディスタンの皇女」というアイデンティティは
マリナ自身が望んでいなかったものだと。

マリナの「アザディスタンの皇女」
ソランの「刹那・F・セイエイ」「CBのガンダムマイスター」
それぞれが、他者によって「与えられたアイデンティティ」で。
無理をして、自分をそのアイデンティティに嵌め込んでいたのかも、と。

マリーの件からして、「自分で自分のアイデンティティを選ぶ」というのは
作中是だと思うので、今後、刹那もマリナも自身で何を選ぶのか。
自分は破壊者でしかないと言った刹那が、どうなっていくのか。
「変わらなかった」ニールとは対比して、「変わる」事になるのか。
…注目していきたいと思います。

にしても、怪我を押して「仲間を助けに行く」刹那と、
刹那を支え、心配をしながらも見送るマリナ。
しかも、「今度~」って、刹那がマリナと未来の「約束」をした!
戦いとは関係ない「約束」を!
…死亡フラグとならない事を祈りつつ(爆)

兎に角、刹マリ素敵です!!


●ニール・ロックオンとライル・ロックオン「変化」

「刹那…
 過去によって変えられるものは、現在(いま)の自分の気持ちだけだ。
 他は何も変わらねえ。
 他人の気持ちや――ましてや、命は…」

「刹那――お前は変われ…
 変わらなかった、俺の代わりに……」

セカンドシーズンになって、「変化」もまた重要なテーマに。
これもまた、それぞれ4人のマイスター全員にかかってきているものですね。
(二面性とか戦う理由とか傷とか…その辺と並んで)

真っ先に「変わった」のが、ティエリア。
外見こそ同じですが、ニールの影響を受けて内面は驚く程に変化していて。
(だからこそ、ある意味イノベイター問題が…)

アレルヤは…ハレルヤが消えて(?)、
アレルヤはマリーを守る為にと、戦う理由が出来て。

刹那もまた、随分と内面が変わってきていて。
↑でも言っていますが、今後はマリナとの関係性も関わってくるかと。
ニールからの、「お前は変われ」がどうなってくるか…

そして、ニールが戦死し、ライルとなった「ロックオン・ストラトス」。
別人という意味では当然なのですが、そのキャラクター性といい性格といい、
見事な「変化」が素晴らしいです。
今回、ニールが刹那の夢に出てきた事で余計にその変化が顕著に感じられて。
過去に拘り復讐を選んだニールと、未来の為にと世界の変革を求めたライル、
というのは以前から対比されていましたが、今回の戦闘シーンもまた見事。
後方支援という形での他のマイスター達のフォローが多かったニールに対し、
先制攻撃をしかけて残りのマイスターに後は頼んだ!なライル。
同じ「狙撃手」でありながら、正反対なスタイルで「変化」が此処にも、ですね。


●その他

・リジェネ&留美
「ティエリア・アーデは僕たちと敵対する道を選んだらしい。
 それはとても素敵な事だと思わないかい?」
「……えぇ、とても。」
人間、イノベイターの中でも最高レベルの「天上人」2人。
リジェネの「素敵な事」発言といい、留美の無表情での返答といい。
天上性、非人間性が高すぎ(汗)
この一連の流れで、イノベイター側の中心人物であるリボンズの反応が
見られなかったのが気になりますが。

・アニュー
「…ライルにも。」
って名前呼び!
つか、皆さんライルがカタロンと通じているってのは承知済みなんですか?

・スメラギ
「彼らは、セラフィムの特性に気付いたかしら?」
…?特性って?
あの戦闘で何かに気付かれるような事がありましたっけ?

・ティエリア
「刹那は必ず戻ってくる…僕は、信じている。」
…変わったねぇ、ティエリア(しみじみ)
にしても、その場の皆さんの無言が素晴らし過ぎる(笑)
見事に「………」、でしたよね?

・セルゲイ&ハーキュリー
「お前は軍の規律には逆らわんだろう。
 そうでなければ、ホリーも…」
「言うなッ!」
…規律を遵守する事を優先した事で、奥様が…でしょうかやっぱり?

・ハーキュリー
「セルゲイ、昔も言ったよな。
 軍隊とは、国民と国益を護る為、対外勢力の抑止力になるものだと。
 だが、誤った政治の下で軍は正しく機能しない。
 …私は正しき軍隊の中で、軍人として生きたいのだよ。」
カッコイイおじ様素敵!!
…なんだけどやっぱり良い人は死亡率が…(泣)
この、渋いカッコよさが光っているハーキュリーさんの件を受けて、
セルゲイさんがどうするのか、でしょうかね…?

・ルイス&アンドレイ
「沙慈という人の前では…」
「過去は捨てました。」
「だったら、君は復讐心も捨てた事に…」
「失礼します。」
小熊、しっかり沙慈の名前覚えてたんだね!(苦笑)
にしても、何気に小熊が真面目にルイスの心配をしてくれていますね。
過去は捨て、復讐の為だけに。
今のルイスの矛盾を的確に突いています。

・ティエリア&ミレイナ
「ありがとう。
 君が居てくれて、良かった。」
「惚れてはダメですぅ…」
……ホントに変わったなぁ、ティエリア。
にしてもミレイナ…(笑)

・マネキン&コーラサワー
「貴官は不死身だと言われているそうじゃないか?
 そのツキ、当てにしているぞ。」
「…!そういう事なら!」
流石忠犬…扱いやすい男!(笑)

・マネキン
「ク…クーデター…
 軌道エレベーターが、占拠されただと…ッ?!」
一期から、軌道エレベーターで何か起こりそう…というか、
軌道エレベーターが破壊されそう!(怖)って思ってたんですが。
まさか「クーデターで占拠される」とは。

・ブシドー
「邪険にあしらわれるとは…
 ならば君の視線を釘付けにする。
 篤と見るがいい…盟友が造りし、我がマスラオの奥義を!!」
ってKYここに極めりな元・乙女座の仮面ですかやっぱり!
めんどくさいヤツが…みたいに思ってたり?(爆)
にしても、ブシドーは刹那との再会に嬉しがっていますが、
当の刹那は撃たれて怪我しているんですよ…
マトモに一人で歩く事すら出来ない状況なんですよ…(汗)
お願いだから刹那にちゃんとトレミーで治療させてあげて下さい…


●新ED

………(呆然)
これは… 神 す ぎ る !!!

今までそれなりにアニメを見てきましたが、
これ程までに素晴らしいEDは見た事がありませんよ!!
単純に絵の美しさだけでなく、メッセージ性の高さ、そして何より、
前のEDの絵や一期OPの歌詞との「繋がり」が感じられて…

地球の大自然の中、様々に朽ち果てた各ガンダム、オーライザー。

それぞれのガンダムに対する様な景色の中。
アレルヤとマリー、ライルとアニュー、沙慈とルイス、ティエリア。
それぞれの上着が置かれていて。

そして動き出す、セカンドシーズンの前半(第3クール)EDの静止画。

「♪繋がるから」
沙慈がルイスを引き寄せて…

「♪信じてるよ」
ティエリアが振り向いてイノベイターへ銃口を向けて…

「♪また会えると」
アレルヤとマリーが2人抱き合って…

「♪I'm waiting for your love…」
アニューらしき人物がライルを引き寄せると、
羽の如き白い布が天へ舞い上がって…

役目を終えた様に朽ちて、花に覆われたダブルオーガンダムと、
銃を手にしながら、柔らかな表情でダブルオーを見上げる…ソラン。
目的をやり遂げた様な、充足感を得た様な、何かから解放された様な、
そんな、どこか寂寥感も感じられる様な…そんな微笑み。

そしてラストは、青く輝く地球をバックにして、
一面に花が咲く海に浮かぶダブルオーとソラン。
もぅこの絵なんか特にめちゃくちゃ綺麗で、ホントに鳥肌物ですよ!

…ただ、心配なのは刹那とマリナが見えなかった事、ですよね…
嫌なフラグにだけはなって欲しくないんですが…(怖)



次回、「悲劇への序章」

ってやっぱり恐ろしい事になるんですねやっぱりー!!(悲鳴)
つか「序章」?!
まだまだここは「始まり」に過ぎないって事なんですね…(恐)


2009-01-15 23:36 | カテゴリ:機動戦士ガンダム00 2nd season
 
動きまくる情報量大なOPといい、
「刹那」のアイデンティティを揺さぶられる展開といい、
いよいよマリナが(物語的にも)影響し始めた事といい、
…なんつー濃度ですか…(呆然)

ダブルオーではお馴染み、「天」「地」の描写もあり、
GN粒子というテーマ性大な設定がまたまた花開いたりと、
前回1話がメメントモリ攻略戦でミッションだったのとは比較にならない程に
物語のテーマ的な描写や伏線の多さに圧倒されっぱなしでした。
いやぁホントにこれはもぅ、どこまで行くのかダブルオー!


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感想遅くなってしまってすみません…
色々語りたいのですが、時間があまりないので(泣)手短に。


●新OP

…新規なのは当然、って感じですな。
いやもぅ動く動く、戦闘シーンも動きまくり敵味方入り乱れで
眩暈がしそうな位で。
以下、気になったシーン。

・最初の女性キャラは、マリナ、フェルト、ルイス…ってアニュー?!
 髪が長いですが…何で如何して此処に?(つか、マリーは…?(汗))
 「蝶」は、惹かれる異性の象徴かな?
・相変わらず刹那は砂漠、一輪の花が飛んでしまう…?
・アレルヤが何だか幼い…?
 しかも何か「落とされる」様な感じがしたんですが…(滝汗)
・マリー…ソーマ?の振り向いた先、何故後姿なのセルゲイさん…(怖)
・ティエリア、何やらイノベイター化?本編といい、怖いなぁ…
・沙慈とルイス、窓から見上げた先には晴れ渡った青い空。
 …「青空」は正のイメージ、ですよね?
 でも飲み物が「赤」…
 (一瞬、ルイスの服装の感じから「妊娠?!」っておもっt(爆))
・手を伸ばす刹那、その先にある手もまた伸ばして、重ねあう…
 刹那とマリナ?いよいよどうなる?
・四方へとバラバラに散っていくマイスター4人。
 GN粒子の描く軌跡もまた…って、志は共に、進む道が分かれていくとか?
 それとも…?何か怖すぎ…(怖)
・つか、全体的にキャラ搾ってきましたねぇ。
・マイスターズ+沙慈、彼らそれぞれのヒロイン、
 対立する敵(イノベイターズ、ブシドー、サーシェス)、で殆ど。
・他は、フェルトやセルゲイさん位か?
・トレミークルーすら…
・留美は?ネーナは?紅龍は?
・アロウズサイドもルイス(沙慈ヒロイン)とブシドーで…
・マネキン大佐は?ビリーは?ワンコは?小熊は?
・…イオリアのお爺ちゃんは?(涙)
・初見で何となく、何とな~く「00っぽくないなぁ…」と思った朧なんですが、
 ネット回ったらその理由が判明しました。
 このOPの絵スタッフに、多くのギアスメンバー参加という事実。
 …成程、納得であります。
 全体的にキャラの動きが大きい感じがしましたし、
 刹那&マリナ(ですよね!)の手を伸ばして~な感じとか、
 ギアスのOPでの魔王魔女夫婦の手を伸ばして~とダブりました。

総論:特にサブキャラの生死が激しく怖いです(←酷)


●ソランの「神」、刹那の「神」

いやぁ、ここででしたか…
リボンズがオーガンダムのパイロットだった、っていうのは
朧も前に何処かで知ってはいたんですが。

「神」へ捧げる聖戦だと、ゲリラの少年兵となったソラン。
「この世界に神なんかいない」と叫びながら、それでも
自分を救ったガンダムに「神」を見出し、戦いを選んだ刹那。
彼の持つ、アイデンティティそれぞれの中にあった、「神」。

ソラン・イブライムにとっての神の体現が、サーシェス(に近かったかと)。
刹那・F・セイエイにとっての神の体現が、(オー)ガンダム。

ソランはサーシェスの唱えた神を否定し、刹那となった。
だが、そのきっかけにあったのは、ガンダム=神という、新たな拠り所。
一期ラストでその認識を弱め、二期になってはガンダム=力、手段、方法という
状態になってはいたと思うんですが、ここで刹那にとってまさかの事実、と。

サーシェスは、ただ戦争を好む戦争屋という「世界の歪み」。
その彼すら従える、今の「世界の歪み」の大本であろうイノベイターのトップ。
それが、リボンズ・アルマークであり、ソランが刹那となるきっかけとなった、
今の「刹那」を成すきっかけとなった、オーガンダムのパイロットだったと。
過去、ソランが信じた神も、刹那が信じた神も、「世界の歪み」だった真実。

ソランが救われたのも、
「刹那・F・セイエイ」のコードネーム(アイデンティティ)を与えられたのも、
ガンダムマイスターに選ばれたのも、
全て、リボンズの手の上だったのだと。

戦いで世界の歪みを断ち切る、「刹那・F・セイエイ」のアイデンティティが
根本から崩れるような感覚だったと思います。
なにせ、「刹那・F・セイエイ」はリボンズによって
「与えられた」ものでしかなかった、と突然告げられたわけで。
「自分とガンダムで、世界の歪みを断ち切る」と決意していた刹那にとって
そりゃもぅ、アイデンティティ崩壊、なレベルですよねー。

そんな感じで今回、度々「天上」的で「思考の一本化」な状態で、
めちゃくちゃ不安定な感じを出していた刹那。
当然その後のVSアルケーガンダムでも、超ハイスペックの
ダブルオーの性能(というか力?)に呑まれて暴走しているような感じ。

ヤバイヤバイヤバイよ刹那!と思った、その瞬間。


●マリナの「歌」

…うわぁ、ここで来ましたか…
余りの展開の凄さに、震えましたよ…

暴走状態で「作中悪」的な行動となってしまっている刹那を止めるのが、
「せめて自分に出来る事を」と言っていたマリナの歌、と。
それも、緑のGN粒子を介しての、マリナ→刹那への想いが、
「地」と「天」の隔たりを越えて、争いを止める「力」(敢えて)になる、と。

…何処までも、この作品は「GN粒子」がキーになってくるんですね。
「歌」という、「争いを止めたいと願う想い」を伝える手段にすら、
これ程の大きなテーマを負わせてくるとは。

赤の擬似GN粒子が他者との繋がりを絶つものなら、
緑のGN粒子は他者との繋がりを齎すもの。

少し前、もう一人の主人公、沙慈とルイスの二人は、
互いに「如何して?!」という現実の否定・拒否が先行してしまい、
GN粒子を介して繋がる事は出来ても、理解し合う事、
争いを止める事は出来なかった。

ですが、今回の刹那とマリナの二人。
マリナが歌ったのは、刹那への想い、平和への想い。
だからこそ、「地上」で歌う事しか出来なかったとしても、
その想いはGN粒子を介して、「天上」の争いすら止める力となる、と。
それぞれが、一人ひとりが、自分に出来る事を…
相互理解、対話、争いを止める…
「紛争根絶」への回答に近い物が、此処にある、
という事なのでしょうか?イオリアお爺ちゃん…?

憑き物が落ちたような、まっさらな刹那の表情に、
あぁもぅこの子は…って思っちゃいます。
予告からして、次回、めちゃくちゃ楽しみですよ!
CP的にも、テーマ的にも。
どん底に落とされてるであろう刹那と、浮上の兆しが見えたマリナ。
前に分かれた時とは違う位置で、でしょうし。
何せ、今まで刹那の方が「天」(良くて同じ位置)でしたが、
予告では撃たれた怪我の為とは言え、「地」に崩れる刹那に
マリナの方が駆け寄って、という天地逆転っぽいですし。


●その他

・ティエリア
「僕は、人間だッ!!」
あのティエリアが…
こちらも「天」「地」が凄かったですねぇ。
セラフィム登場→「天」へ→ブリング撃破、は分かりやすく。
とは言え、何だか「人間化」が一直線過ぎるというか。
…心配です。

・ライル
ってアニューと名前呼びが来た?!
なのに未だに彼の掘り下げが来ないなぁ。
…そろそろ、かな?
OPからしてアニューとの絡みとなるっぽいですし、
逆にこの先、今度こそ真に「ロックオン・ストラトス」となるのか?

・アレルヤ
…何か、離反フラグがバシバシ立っているような(滝汗)
スメラギさん以外のトレミークルーとの接点がかなり少なめだし、
マリーの事は…うん、それは無理だよね、と(汗)
…とりあえずハレルヤ起きてーッ!

・おやっさん
ナ イ ス !! (笑)

・セルゲイさん
何やら不穏な件に巻き込まれそう…?
おじ様同士の会話は素敵でしたが。
(セルゲイさんが「俺」って!)

・クラウス&シーリン
いい加減にクラウス、マトモに頑張って、って言いたく…
いや、あれがフツーの反応なのか?
にしても、朧としてはアルケーがガンダムには見えないんですが…

・ネーナ
「フラレテヤンノッ!」(笑)
アタックの割に刹那のスルーっぷりが素晴らしくて、
うっかり可愛く感じちゃった朧です。

・ビリー
ってそんな写真を胸ポケットって、どんななの?!
しかも破いて投げるって…あれ拾われてもいいの?(←おいッ)
いやでもフツーに見られたら嫌だと思うんだけど…
対比としては、カタロンの人が大事に見つめていた件と、
ちょい前にルイスが沙慈とのデータを全消去した件と両方かな。
…とは言えルイスは知った途端に無言無表情で消したのに対し、
今更にわざわざ「さよなら」って口に出して(ただ捨てるだけじゃなく)
破いた、って辺りの違いはやはり、男女の差?

・リボンズ
刹那に淡々と突きつけるシーンは、夕日を後光に背負って
凄まじく「天上性」高かったのに、その後のサーシェスとのシーンでは
「地」側で普通な描写になっている辺り、
 「天上性」:サーシェス>リボンズ>刹那
だなぁ、って思いましたよ。
にしても、オーガンダム→エクシア世代の間の変遷、
ってどうなっているんでしょう?
外伝とかで語られてたりするんでしょうか?
リボンズがCBと離れたのはいつ?とか、結構気になります。



次回、「反抗の凱歌」

お前は変われ…変わらなかった俺の代わりに…

う~ん…誰だろ?やっぱ刹那→マリナ、かなぁ?


何よりやっぱり刹那とマリナ!
予告のあのシーンがめちゃくちゃ楽しみでなりません!!
心身共にボロボロな刹那がマリナの許に…美味しい展開です!