朧月夜
前回が(今回でも一部)接触暴露回だったので、
それに対するそれぞれのキャラの反応が顕著でしたね。
そしてその中で、過去/未来の対比がされた今回。
…結構揺れてるなぁ、皆…(汗)
あ、あと、OPが一部変わっていましたねぇ。
マリナの頭上に00が、とか。
カタロンのバックに飛行機雲が、とか。
刹那とミスター・ブシドーの対決が微妙に変わっている、とか。
…どういう意味なんでしょう?
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「世界の変革より私怨か。
兄さんらしいと思ってな…」
世界の変革を選んだライル、私怨を選んだニール。
「世界」「未来」のライル、「個人」「過去」のニール。
「ロックオン」の対比が素晴らしいです。
テロに遭った家族への考え方とか、刹那に対しての反応とか、
その辺も随分対照的でしたねぇ。
個人的な感情で動いたニールと、どちらにしても…と受け入れるライル。
…こうしてみると、彼の影響によって変わった今のトレミー組よりも、
ある意味ニールこそ、「(初期の)ソレスタル・ビーイング」らしいというか何と言うか。
今回、兄の最期を、刹那の事を知っても揺るがないニールとは対照的に、
ティエリアもスメラギも刹那も過去(あるいは自分)に囚われていて。
と言うか、当事者で被害者たるライルが客観的な意見を述べて、
加害者側の刹那や第三者のティエリアやアレルヤが言及するという…逆転。
何処までも今のトレミー組が、「個人的」な集団になっているのか。
自身の過去に囚われ、それ故に不安定な彼ら。
アレルヤも含め個人的な戦う理由を求める人の…不安定な人の多さが怖いです。
今回の分類では、
「未来」視点の者
:ライル
揺らいでいない者(いい意味でも悪い意味でも)
:マネキン、コーラサワー、ミスターブシドー、ビリー、サーシェス、留美
今回揺れた者
:ティエリア、刹那、ルイス、マリー
「過去」に囚われている者
:スメラギ、沙慈、(ニール)
みたいな感じ?
ライルが明確に「未来」と言ったので、揺らがないとは別枠で。
ティエリアは「過去」分類かなぁ…微妙。
とりあえず、今回揺れた者分類の人達も、
前回今回で「自分」「過去」に囚われているような感じ。
あと、↑とは別にアレルヤは…「過去」でも「未来」でもなく、
マリーと共にある「現在」しか見えてないというか。
(ってアレ…?どっかのコ○ドギアスみたいだ(汗))
とすると、↑の分類を大きく分けると、
不安定
:スメラギ、ティエリア、刹那、ルイス、マリー、沙慈
安定
:ライル、マネキン、コーラサワー、ミスターブシドー、ビリー、サーシェス、留美、
アレルヤ(微妙)
かな?
…CB、不安定過ぎる…ッ!(滝汗)
にしても、今回は登場キャラが多いですねー。
追記しました。
それでは以下、それぞれのキャラ毎に。
●スメラギ
「ッ敵の数は?!」
「敵、巡洋艦一隻…ッモビルスーツ、六機です!」
「そぅ……予測範囲内ね!」
うわぁ何かスメラギさんがカッコイイよ?!(酷)
いや、でもホントに、マネキン大佐との戦術予報合戦が面白過ぎですよ!
「『ソレスタルビーイングの、リーサ・クジョウの戦術に敬意を表する。
独立治安維持部隊大佐、カティ・マネキン』――以上です。」
(マネキン…カティ・マネキン……
そんな…彼女が、アロウズに…)
「逃げられないのね、私は…」
(あの忌まわしい過去から…
拭えない過去から…)
…ぇ?まだ過去から逃げたいの?!
う~ん…過去を「払拭」「無に」したい、というのはダメだと思うんですが…
とりあえず、危険を冒して自分を明かしたマネキン大佐がカッコイイです!
●ティエリア
「刹那!ティエリア!
スメラギさんからの撤退命令だ…ティエリア!」
「何故止める?!
奴はロックオンの仇だッ!!」
あれだけ命令違反に対して厳しかったあのティエリアが、
「憎しみ」で「仇」を撃つ為に「命令違反」しようと…とは。
…いい意味でも悪い意味でも「人間」らしい、ですよね。
とは言え、此処で「ロックオン」の仇、と。
未だティエリアにとって、ロックオン=ニール、なんですよねぇ。
…今此処に、ロックオン=ライル、が居るのに。
「己の正義に殉じて生きる…
だが、それが本当の未来に繋がるのか?
イノベイターに敵対する事が、本当の未来に…」
マイスター集合の作戦ルーム(?)から、何も言わずに一人立ち去るティエリア。
声掛けにも反応せず、エレベーターと言う四方を囲まれる狭く隔たれた空間へ。
それがそのまま、ティエリアが「内」に篭もった描写になっていますねぇ。
「あの時の続きを聞かせてくれ。
お前が見つけた歪みとは何だ?」
「……それは…ッ……
……………僕は……」
うわぁ…揺れてる揺れてる(汗)
●刹那
「…連絡、取ってないのか?」
「それは…」
せっちゃんが気配りを…!
4年って長いんですね…なんて成長…(感動)
にしても、フツーに仲良くなってきてますね、この二人。
正反対な主人公二人、今後も楽しみです。
「…仇が、此処に居るとしてもか?」
何時でも誰でも真っ直ぐストライクなせっちゃん。
ライルの言葉に、「真実」を伝えなければならないと思ったんでしょうねぇ。
「中東をあのままに宇宙へ上がる…
アロウズから逃げる為に…」
うん…でもね、戦略的撤退なんだよ、せっちゃん…
…とは言えこの時、刹那が一言心配げに「マリナ…」とか呟いて、
同時に一人カタロンの一室でうな垂れているマリナの絵、とか出るかなー?って
思ったんですが、ねぇ…(ヒロインなのに…)
予告にマリナ居たんで、次回は出番あるようですが。
「一気に本丸を狙い撃つッ!」
あぁ…ロックオン…(泣)
●沙慈&マリー
「直撃ッ?!」
「…大丈夫です。」
この二人のフツーの会話はまだですね(次回ありそうですが)。
とは言え此処でフェルトや他の誰でもなく、マリーが「大丈夫」と言うのは何故?
しかも、何処か遠くを見ているような…
脳量子波で何かを「感じて」いたのでしょうか?
あと、ジェジャン中佐ら宙域のアロウズの人達が撃たれた後の、
「敵を退けて良かった」な空気の中、一人マリーだけが
微妙な表情だった事も気になります。
●イアン&リーザ
「おぉ…コイツか!」
「形式番号、GNR-010。
機体名、オーライザーよ。」
「良くやってくれた、リンダ!
コイツがあれば、ダブルオーは無敵だ!」
…ぉ、奥さんデスカ…?(汗)
何つー…おやっさんのくせにー!(酷)
にしても、ミレイナちゃんが14歳でしたっけ?
って事はリーザさんは……何歳でしょう?(汗)
●ルイス
「刹那・F・セイエイ…」
CBに復讐を抱く彼女が、怒りも憎しみも浮かべていなかったのが印象的。
かと言って、事実を受け入れられずにいる、というのでもなくて。
う~ん…今の彼女の気持ちとしては、「どうして彼が?」なのかな…
知人である刹那という「人」が、「CB」のメンバーだったという事実に、
彼女は今後どう自分の中で折り合いをつけるのか…
というか、折り合いがつけられるのか、ですかねぇ。
思考停止して、敵討ちのみに凝り固まってしまうのかどうか。
「逃げるなァッ!ソレスタルビーイングッ!!」
天へと去り行く、目の前の「CB」を追い縋るルイス。
…二期第5話の対比ですねぇ。
カタロン殲滅をするアロウズ。
ソーマを「逃げるな」と執拗に追ったライルと同じで。
…刹那が居るかも、とか考えが至っていない感じですし、
その上、まさか沙慈がトレミーに居るとは想像もしていないでしょうし。
不安です、ルイス…
●アンドレイ
「復讐か…あの若さで戦場に出る理由。
可憐なドレスこそ似合う少女が…」
あれ?乙女じゃなかった…(←おい)
にしても、本人には聞かずに端末で調べたんかい小熊!
「またも新型か…アロウズにはどれ程の規模と予算が…」
あー…やぱり小熊は荒熊の息子ですねぇ。
父親との確執は大きいですが、こーゆー本質というか考え方は
良く似ていると思います。
今回で、小熊の善人度(まとも度(笑))が結構upしていますねぇ。
●マネキン&リヴァイヴ
「ミスター・ブシドーと違い、大佐の戦術に従う事をお約束しますよ。」
「…それはありがたいな。」
…ホントーにありがたそうですね、大佐(苦笑)
マトモに言う事を聞いてくれない人ばっかでしたからねぇ。
とは言え、彼はイノベイターなワケで。
…身の内に問題沢山抱えて、大丈夫かなぁ…
●ミスターブシドー&ビリー
「グラハ…いや、今はミスター・ブシドーだったね。」
「勝手にそう呼ぶ。
迷惑千万だ。」
「気に入ってるのかと思ったよ。
…ところで、今日は何の用だい?」
えぇぇぇッ?!自称じゃなかったの?!(滝汗)
てっきり「私はミスター・ブシドーだ」とか名乗って浸透させたと思ってましたよ!
「…その代わり、確実に仕留めて欲しい。
ソレスタル・ビーイングを。」
「……!無論だ。
私はその為だけに生きている。」
「愛」が「憎しみ」へと変わってしまった二人、ですね。
阿吽の呼吸は流石ですが。
●カタギリ司令
「ジェジャン中佐は戦死…これ以上の犠牲を出す訳にはいかん。
…彼らに要請するしかあるまい。
イノベイターを、人類を超えた存在を…」
彼本人は、イノベイターに対して隔意がある様子。
仕方なしに協力要請が必要と。
…よりイノベイターの影響力が大きくなりそうですねぇ。
●サーシェス
「クルジスの小僧め…しぶてぇ野郎だ…
フフフフフ…けどな!そうこ来なくっちゃいけねぇよなァ!
こうでなくっちゃあァッ!!」
…何つー、凄い悪役でしょう。
ある意味、此処まで突き抜けているキャラクターも中々居ないですよね。
アルケーガンダム、彼好みにカスタマイズされていて、
ダブルオーとセラヴィー2機相手に優勢だなんて、どんだけ…(滝汗)
にしても、再生治療って事は、やはりイノベイターの手によってでしょうかね。
脳量子波とかはされているのでしょうか?
あと、彼にはルイスの様な発作は見られないので、
やはりルイスのは擬似GN粒子の為?
●イノベイター
「CBが活動すればする程、アロウズは世論から支持を受け、
その行動が正当化される。
良いんじゃない?相手がカタロンだけじゃ物足りないわ。
「戦闘用」であるアタシの出番がなくなっちゃうもの。」
イノベイターって、戦闘用/非戦闘用の二人ずつ居るのでしょうか?
ティエリア/リジェネ
ヒリング/リボンズ
リヴァイヴ/(予告の人?)
みたな感じで。
「ツインドライブシステム…
二つのGNドライブを搭載したガンダムは、CBが独自開発した物か?
それとも、トランザムシステムと同じ様に、
イオリア・シュヘンベルグの遺産か…」
「どちらでも構わないよ。
あの程度の性能、ガデッサに遠く及ばない。」
事ある毎に、「イオリアの意図」がどちらに、何処にあるのかを問うリジェネ。
それに対してリボンズは、「自身こそが」唯一イオリアの遺志を継いでいると。
自身の計画がイオリアの通り、トレミー組は所詮「愚かな人間」である、と。
そして、そんなリボンズを冷めた目で観察しているリジェネ、ですね。
●留美
「イノベイターとの対立は、変革を加速させる。
フフ…楽しみだわ。」
出番は少ないのに、此処まで黒さを、怖さを醸し出す彼女。
…恐ろしいですねぇ。
悪役度と言うか、恐ろしさ度で言うとトップは、
「静」の留美
「動」のサーシェス
でしょうか?
●オレンジハロ
「アアァ~~~~~」
思わず噴いた(爆)
艦内を転がっていくハロに物凄く癒されました(笑)
つか、いくら出撃予定は無いとは言え、
折角なんだから一緒に連れてってあげてよーライルー。
次回、「天の光」
「卒業したら会えなくなるね…寂しくなるな…」
…ビリー?
リーサ・クジョウ女史の過去でしょうか?
マネキンさんとの関係も学生時代からあったみたいですし。
意味深なサブタイトルですねぇ、「天」の「光」とは。
今回の予告、かーなーり気になる人物がいたんですが。
アレルヤよりも更に赤みが強い、朱色に近いオレンジ色の制服と、薄紫の髪。
「赤」って、アロウズとかサーシェスとかネーナとかで。
作中的に「悪意」「異物」「矛盾」描写のイメージカラー、ですよね。
リヴァイヴ・リバイバルのもう一人かも…もしや、CBに新たなイノベイターが?
…怖い怖い怖い…ッ!(滝汗)
ネーナも無重力下で、何かに驚いたような感じですし。
次回も期待しています!
……シャワーシーンは…うん、アレですね(爆)
何だか髪が長いような気がするんですが…?
ティエリアの選択、リボンズの邁進、リジェネの行動、留美の思惑。
「イオリアの計画」に関わる者達が、それぞれの考えで動いている、と。
一気にストーリーが複雑かつ更に面白くなってきました!
どんだけ面白くなるんでしょう、「ガンダム00」。
MS等の戦闘シーンが無いのに、後半の緊張感と言ったら…奮えましたよ!
イオリアの計画についてとか、「人間」についてとか、イノベイターでの対比とか、「家族」描写とか…情報量も半端ないです。
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追記しました!
今回随分と出てきた「人間」というキーワードで各キャラを見ると、
かなり面白い事になってきています。
以下、まとめ。
・マリナ
為政者サイドの地上人。
戦い(武力)の否定。
・沙慈
一般人サイドの地上人。
いい意味でも悪い意味でも「人間的」なキャラでもある。
戦いを否定。
とは言え、二期に来て現在の立ち居地は微妙。
・カタロンメンバー
地上人。
アロウズ等の「非人道的」なやり方に反意・反抗、武力保持。
・セルゲイ
自らカタロンを拒否。
一期での超人機関への嫌悪感は強く、二期でもアロウズに反対。
「人間」を見ようとする人物。
・トレミークルー
一期:天上人→地上人へ。
と言うか、より高みの天上人(リボンズ)によって落とされた。
二期:「家族」と言うキーワードが登場
一期終盤から見られた、人間的な絆が強くなっている。
トランザムやツインドライヴシステム等、
イノベイターも知らない、「イオリアに託された物」がある。
・アロウズ
地上人→天上人
とは言え、マネキン等組織的にそう「されている状態」の人達も多い。
特にルイスは「利用されている感」が。
今回、イノベイターや人間や家族やその他諸々が出てきて、
「全てはイオリアの計画」@リボンズ
な中、満を持して(笑)最も「人間的」なキャラ、パトリック・コーラサワーが計画の中心の「非人間的」組織のアロウズに転属、と。
世界も理屈も何も関係無いと明言する、彼への期待が高まります(笑)
ついでに、違う意味でミスター・ブシドーもまた、アロウズでの異物かと。
・サーシェス
戦争屋。
「人間でありながら、ある意味その枠を超えている」存在。
・イノベイター
リボンズと他の者達。
天上人、人間より進化した存在(ある意味イノベイター≠人間)
「イオリアの計画」こそが全て、自らの存在意義。
・リジェネ
イノベイターでありながら、リボンズに全て従う訳でもなく、独自に動く。
イオリアの計画:リボンズ
CBの理念:ティエリア(トレミークルー)
の双方を認識している。
・留美
↑のリジェネに書いてある、「イオリアの計画」「CBの理念」を並べて、
「どちらにしても、世界は変わる」
という認識。
今の世界を壊れても良いと思う程に嫌っている。
ある意味、人間嫌い?
あと、武力を持った立場の人々の相対的な位置関係の変化は、
非人間的 ←―――――――→ 人間的
(天上) (地上)
一期:
トレミー組 各国(3大国)
↓
トリニティ組 トレミー組 各国(3大国)
↓
各国(3大国) トレミー組
二期:
アロウズ トレミー組 カタロン
サーシェス
ネーナ
みたいな感じでしょうかねぇ?
●イオリア計画
今回、リボンズが
「ソレスタルビーイングの壊滅は、計画の中に入っていたからね。
本来なら、君らは4年前に滅んでいたんだよ。」
と。
一期終盤でアレルヤが言っていた事が、その通りだったと。
ですが、リボンズの言う「イオリアの計画」に反してCB(トレミー組)が犠牲を出しながらも残ったのは、当初の計画に無かった(一期の描写ではCBは天上人・非人間的に描かれていた)、CBが「人間性」「絆」「家族」という状態への変化の為。
そしてそういった変化のきっかけは、トリニティ組の登場。
即ち、当初の「トレミー組に与えられていたイオリアの計画」には無いイレギュラーによる為。
しかも、そのイレギュラーを齎したリボンズ(アレハンドロ)がヴェーダを掌握した事で、イオリアによってトレミー組は「トランザム」「ツインドライヴ」等を新たに託されているという時点で、「CBが滅ぶ筈だった」は既に違うんじゃないか?と。
イオリアとしては「何かイレギュラーがあった場合の保険」としての「トランザム」「ツインドライヴ」だったような気もしますし。
そういう意味では、リボンズの手によって擬似GNドライヴ搭載型MSが出た時点で、「当初のイオリアの計画」とは異なっていると思います。
何と言うか…何事も無ければ、Aプランで行く筈で、それだったらCBは無くなる筈だった、とか。
でも、リボンズ側の介入で、それに対する為にBプランに移行した、とか。
(イオリアの身体の破壊がそのスイッチだったと思います)
(あれがBプランへの移行の判断、それでトレミー組にトランザム他が託されたワケで)
むしろ、悪意ある者達によるイレギュラーによって計画に歪みが発生した場合には、CBがそれに抗する為の存在として残るようにしてあった、というのが本当の様な気が。
トレミー組だけに太陽炉(=正規のGNドライヴ)が与えられている時点で、絶対意味ある筈ですからねぇ。
更に言うと、
『この計画の「第一段階」は、ソレスタルビーイングの武力介入を発端とする
世界の統合。
「第二段階」は、アロウズによる人類意思の統一。
そして「第三段階」は、人類を外宇宙に進出させ、来るべき対話に備える。
――それがイオリア計画の全貌。』
「そぅ、宇宙環境に適応した僕らが、人類を新たなフロンティアに導くのさ。」
って言っていたリジェネ。
リボンズは、自分こそがイオリア計画を遂行している、と言っていますが、ちょーっと気になるんですよねぇ。
現在彼らイノベイターは「第二段階」だそうですが、未だ「第一段階」の「世界の統合」が成されていないんですよねぇ。
反政府勢力、中東再編、なんて言う時点で未だ世界は一つになっていないワケで。
その為に現在、アロウズが「人類の意思統一」の為に「非人間的な武力」でもって動いてしまっていて、更に人間同士で対立を深めてしまっている、と。
…計画の段階的な遂行が成されていないこの状態が、本当に「イオリア計画」の通りなのでしょうかね?
そういう意味で、
「イオリア・シュヘンベルグは、第三段階までの計画を練りながらも、
第一段階の紛争根絶に執着していた…
リボンズ・アルマークの計画か、ソレスタルビーイングの理念か。」
あくまでイノベイターが進める現状は、「リボンズの」計画と。
「イオリアの本当の目的」とは何なのか、考えを巡らせている様子のリジェネ。
イオリアは「人間」にこそ、と人間に希望を抱いていた様にも思えますし。
つか、以前からリボンズに対してもそうでしたが、
この一連の出来事の全てを「見下ろした」リジェネ。
…かなり天上性高いです。
しかも、リボンズの様に「上に立つ」と言うより、全ての外側=天上から「観察する」ような印象。
……あぁもぅエイフマン教授カムバ~ックッ!!(叫)
●ティエリアの選択
「人類を新たなステージへ導く為には、大きな波が必要だ。
そぅ、変革という波がね。」
「…くッ!
だから、アロウズの卑劣な行為を黙って見ていろと言うのかッ?!」
「変革は痛みを伴う。
君達だってそうしてきたじゃないか。」
「…ッ…!」
「…君達は、イオリアの計画の障害となっている。」
「…ぁ……」
「僕達は計画の為に生み出された。
僕達の存在意義は、計画を遂行し、それを完遂する事。
…君は、自分の存在を自分で否定している。」
「…あぁ…ッ!」
「ティエリア・アーデ、共に人類を導こう、同じイノベイターとして。
答えは急がないよ?また会いに来る。
…君と僕は、いつでも繋がっているのだから。」
これって、「イノベイター」は「過去のCB(トレミー組)」の比喩ですよねぇ。
対立するのは、過去の自分達。
「イノベイター、計画を遂行する者。
だとすれば、自分の進むべき道は…」
『そうやって自分を型にはめるなよ!』
「…ッ!」
『四の五の言わずに、やりゃあ良いんだ。
自分の思った事をガムシャラにな。
俺達は、イオリアの爺さんにガンダムを託されたんだぜ?』
「…ロックオン……」
あぁ、ホントにロックオン(ニール)が如何に大きい存在だったかですねぇ(泣)
「僕も!その偵察に参加させてもらう!」
「ティエリア…」
「本当の敵を、この目で見たいんだ!」
「敵」を「自分の目」で「見る」
何処までも「人間的」に動くティエリア。
二期1話で沙慈に言っていた通りの事を自然と行っている辺りに、
ティエリアの変化、イノベイターとの違いが感じられます。
「まさか、その様な格好で現れるとは思わなかったよ。」
「マイスターは男だと知られている。
戦術予報士の指示に従ったまでだ。」
とは言えその指示を受けたときの反応が見たかったです!(笑)
ティエリアは必要なら了解した、で終了かもですが。
刹那辺りの反応も気になりましたよ。
…どんな会話だったんだろう?
あと、他の人達との会話時のあの声って変声機?録音?(は無いか?)
いやでもスメラギさんですよねあの声?
微笑んで「喜んで。」って、誰コレ?!(汗)って感じでしたよ!
「リジェネ・レジェッタを差し向けたのは君か?」
「まさか。
彼の悪戯に僕も振り回されているよ。」
「イオリア・シュヘンベルグの計画を実行していると聞いた。」
「信じられないかい?
なら、今すぐ君に返しても良いよ。
… ヴ ェ ー ダ へ の ア ク セ ス 権 を 。 」
「アクセス権を、君が掌握しているというのか…ッ?!」
「…フッ……」
揺さぶられてステップミスして転びそうになったティエリアをカバーする、
一連のシーンが何か凄く良かった(笑)
「そんな筈は無いッ!
僕達は、イオリア・シュヘンベルグに託された。
ガンダムを、GNドライヴを、トランザムシステムを!
イオリアにガンダムを託された僕は思う、君達は間違っていると!
…そうさ、僕は自分の信じた道を進む!
愚かだと言われようが、ガムシャラなまでにッ!!」
ティエリアの変化、成長、そして選択。
彼が彼自身で見て聞いて考えて、そうして選んだ「自分の信じる道」。
…感動です。
にしても、イノベイターであるティエリアをCBのガンダムマイスターに選んだ。
これが気になります。
四人の内、一人がイノベイター(情報規制有り)、他の三人が人間。
イオリアにとって、「イノベイター」がどういう存在だったのか知りたいですねぇ。
「あはははははッ!
君は思った以上に人間に感化されているんだね。
あの男に心を許しすぎた、ロックオン・ストラトスに。」
「く…ッ!」
「計画遂行よりも家族の仇討ちを優先した、 愚 か な 人 間 に 。」
「貴ッ様ァッ!!」
EDのイノベイターに銃を向けるティエリアのカット、これのイメージでOK?
にしても、あのティエリアが仲間(ロックオン)への侮蔑に対する怒りで銃を向ける…
一期の頃の彼からは想像できないですねホントに。
…やっぱティエリアの変化は顕著ですねぇ。
「済まない、俺のミスだ!」
「だが…見つけたぞ、刹那!」
「?!」
「世界の歪みを…
そうさ、僕達はガンダムで、世界の歪みを破壊する!!」
「とォころがぎっちょんッ!!」
「あのガンダムは!」
「スローネの発展型?!
…ま、まさかッ!!」
「さぁ、始めようじゃねぇか!
ガンダム同士による、とんでもねぇ戦争って奴ァよォッ!!」
ティエリアが、「ガンダムで世界の歪みを破壊」と、刹那と同じ言葉を!
二期になって、刹那とティエリアが一番仲良いんじゃないか?と思えますよ。
と思ったら、Cパートラスト、やってくれましたねー、彼が登場です。
…やはり、ガンダム相手だからこそ意味がある、んですねぇ。
とりあえず、現在ティエリアにとって、
世界の歪み=イノベイター、アロウズ、サーシェス
ですかね?
●トレミークルー=「家族」
という台詞が多かった今回。
「でも、フェルトにとって、この艦のクルーは家族同然で、
彼女にとって此処は、全てなんだ…」
「良いんだよ、それで。
僕達は、家族なんだから…」
「あ、あの!
…皆さんの事、大切に想っているんですね。」
「私の、家族ですから。」
…他のクルーはどういう認識なのかなぁ?
刹那やティエリアは、家族というより仲間って意識だと思うんですが…
とりあえず、フェルトとマリーが仲良くなってくれると嬉しいなぁ。
ついでに言うと、沙慈ももぅちょっと他のクルーとも接点持って欲しいですー。
●ルイス
「何故、私をこんなパーティに…」
「貴女はアロウズ最大の出資者、ハレヴィ家の当主だ。
此処に集まっている人々は、統一世界による恒久和平実現の為に尽力している。
彼らの協力が必要なのですよ。
勿論、ガンダムを倒す為にも。」
「…挨拶が終わったら、仕事に戻っても良いでしょうか?」
「勿論、それと…
お詫びと言っては何だけど、ソーマ・ピーリスが乗っていたアヘッド、
貴女の乗機となるよう、手配しておきましたよ。」
「…感謝します。」
前に言っていた、新型開発への寄付の女性、ルイスのようですね。
って事は、ハレヴィ家の財産、かなりアロウズに行っていそうな。
ルイスがアヘッドに乗る事になってしまいましたし…
「…ねぇ、彼は元気…?」
「彼…?」
「ほら、以前、貴方の家の隣に住んでた…」
「沙慈・クロスロードの事か?」
「ん…」
「…以前仕事先で、偶然出逢った。」
「ホントに?」
「…あぁ…コロニーで働いていた。」
刹那が此処に居る理由や、仕事に対しての問いはまぁ嘘ですが、
沙慈の事は事実をちゃんと言っている刹那。
流れで沙慈の家に呼ばれても殆ど会話せず、な一期と比べると、
当たり前に会話している様子に刹那の成長を感じられました(苦笑)
というか、刹那の事をよく覚えていたねぇルイス。
…そして、そんな「知り合い」程度の刹那相手にでも、
沙慈の事が聞きたくてわざわざ声を掛けたのかと思うと…(泣)
しかもルイス、しっかり義手に指輪、嵌めていたんだね…あぁもぅ(泣)
「そぅ、沙慈は宇宙(そら)に…
夢、叶えたんだね…」
「、その手…」
「え?
あ…ちょっと、事故でね…」
「…ッ」
『君達のせいで、僕の好きだった人は傷付いて…ッ!』
「…済まない、余計な事を聞いた。」
「いいの、気にしないで。」
ルイスの言葉に、沙慈のあの言葉を即座に思い出す辺り、
刹那は沙慈の言葉をちゃんと聞いて受け止めていたんですねぇ。
にしても、この辺からの一連のシーン、メチャクチャ怖かった…
点と点だった人物が一つ所に集まり、それが偶然に交わる…
この先の見えない緊張感が凄く効果的で、BGMも相乗効果で。
ティエリア&リボンズサイドと、刹那&ルイス、それに近づくビリー。
…いやもぅ「来るよ来るよ来るよぉ…!(怖)」状態でした(汗)
「沙慈・クロスロードに逢った時…彼と会った時、こう思った。
彼は今でも、君の事を…」
「ぅ…く…ッぁ……ッ!!」
せっちゃんが!
あのせっちゃんが、人の恋愛について言及する日が来る事になろうとは!(酷)
いやでも、それ位朧にとって衝撃でした。
…なのに、そこで会話が途切れてしまうんですよねぇ。
「どうしたんだい?!」
「分からない!急に苦しみだして…」
「ッ!き、君は…ソレスタルビーイング…ッ!」
「…ッ!」
「この青年は、ソレスタルビーイングのメンバーだッ!!」
やっぱりバレた――!!(叫)
…うんでも、これで済んで良かったね、刹那。
建物の陰から見つかって、包囲網敷かれて戦闘とかになったら
どうしようと心配してたんだからー。
「准尉…君は……」
報われなさそうだなぁ、小熊。
つか、ルイスの左手の薬指の指輪…気付いてる?
●その他
「みんな困らないからよ。
太陽光発電と軌道エレベータ事業、コロニー開発で、連邦の財政は安泰。
その恩恵を受けて、連邦市民の生活水準が向上し、
アロウズと保安局で反政府行動も抑えつつある。
…問題が無ければ実害も無い。
文句なんて出やしないわ。」
「だが、その中で一方的に命を落としている者達が居る。
そんな世界が正しいとは思えない。」
「アロウズを作った野郎だ。
そいつが元凶だ。」
『第二段階は、アロウズによる人類意思の統一』
「…!イノベイター……」
みんな=その他大勢の一般人
そこに居たのが沙慈、ですね。
自分とは関係ない、その為に多くの人々は世界の真実を無意識に無視していると。
多くの人々の「無関心」によって、一方的に迫害・虐殺されている人々が無視されているという現実。
「大佐を守りたいからであります!」
コーラサワーがアロウズに志願した理由。
ジニン大尉との対比ですねぇ。
「世界」では無く「個人」の為という。
彼がアロウズに、というのは何かイレギュラーとなりそうな気もしますが…?
「どちらにしても、世界は変わる。」
リジェネの台詞を受けた形で、同じ事を考えている留美。
彼女の描写では「見上げる」状態なのですが、いやはや、その実リジェネと同じ高さに居るという真実。
彼女がそれ程の天上性(…と言うより、非人間性?)を持っていながら、それを知る人は殆ど居ない。
そうでない様に立ち回り、装っているという点で余計に恐ろしいですね。
懐刀のネーナも居る事ですし。
次回、「拭えぬ過去」
「無論、私はそのためだけに生きている」
一人称が私……セルゲイさんかな?
予告からしてもやはり、トレミーは宇宙に戻るのかな?
スメラギ、ラッセ、フェルト、ミレイナ、は分かるんですが、
それ以外にノーマルスーツの人が二人いるんですよねぇ。
一人は沙慈だとしても、もぅ一人は一体…?
…ってマリー!!
そうだった…マリーが居たんだった。
あのノーマルスーツは沙慈とマリーかな。
……ゴメン、マリー(滝汗)
セルゲイさんのカッコよさが異常。
アレルヤとマリーのやりとりが丁寧で。
…とはいえ、一部不安な所もあったり。
今回は主に、アレルヤ、マリー、ソーマ、セルゲイ、について。
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セルゲイさんカッコ良すぎる!!(感涙)
以上!(←おいッ)
(アレルヤとソーマ/マリーの関係性や描写なんて凄く素晴らしいし、沙慈の件も納得ですし、ブシドーは流石だし、マリナは最低最悪にどん底ですし(泣)…書きたい事は沢山あるので後程必ず!)
追記しました!
記憶の復活、敵味方の2人で過ごす、保護者との別れ、等々。
↑の一連のシーンは、ストーリーとしては王道的でしたが、その演出などの合わせて素晴らしかったです。
一期からの伏線といい、テーマ的にもかなり情報量が多かった点も好感。
…なので、台詞を抜き出していたらアレもコレもで長くなってしまって(爆)
台詞の後に、気になった点などを書いておきますー。
「知っていたわ。
貴方の中に、もう一つの人格があった事は。」
「言い訳になんか出来ない。
ハレルヤは僕だ。」
「真偽」テーマの作中回答は、どちらも「ホンモノ」と。
アレルヤが、ハレルヤもまた、自分のアイデンティティであると明言。
ただ…ハレルヤは本当にアレルヤに統合されちゃったのでしょうか?
何だか、脳量子波が使えない事といい、能力が落ちている事といい、ハレルヤ復活フラグに思えます。
ピーリスの件もあって余計に(後述)
「でも…!」
「唯一生き残った僕は、運命を呪った。
超人機関を、この世界を。
だから、世界を変えようとガンダムマイスターになる事を受け入れたんだ。
超兵に出来る事は、戦う事しかないから。
「戦う事しか出来ない自分」と、刹那と同じ事を言うアレルヤ。
ですが、アレルヤは「マリーを取り戻す」というミクロな部分での明確な目的を得た事で、軸が定まった。
対照的に刹那は、現段階では「世界の歪みを断ち切る」というマクロな部分のみ。
ミクロな部分での「マリナと手を取り合う」という可能性が提示された状態なわけで、その狭間で揺れてしまっているんですよねぇ。
「…マリー、ソーマ・ピーリスのときの記憶は…?」
「…あるわ。
彼女の人格も。」
「だったら解るだろう、僕のした事…
……僕は、殺したんだ。
仲間を、同胞を、この手で…皆の命を二度も奪ったんだ。」
「私だって同じ。
私は、貴方を一度殺してる。
あの時の攻撃で、私はもう一人の貴方を、ハレルヤを…
この傷を付けたのも…」
「違う!
それはソーマ・ピーリスが…」
「貴方と同じで、ピーリスは私なの。
だから…ごめんなさい、私、どうしたら良いのか…」
※劇中で本格的にソーマ・ピーリスの事を「ピーリス」と表現していたので、今後朧も彼女をピーリスと書いていきます。
マリーが、=ピーリス、と。
ですがここでちょっと腑に落ちず。
マリーは「マリー=ピーリス」と言っていますが、じゃあピーリスは?と。
「僕だってそうだよ。
ソーマ・ピーリスがマリーだと知って、僕は君の事ばかり考えていた。
救いたいと思った!
でも、それが叶った今、何をすれば良いのか。
こんな僕が、君にしてあげられる事なんて…」
「……居てくれるだけで、嬉しい。」
「マリー…」
「だって、貴方に出会えたのよ?
五感がなく、脳量子波で叫ぶしかない私に、反応してくれたのは貴方だけ。
貴方のおかげで、私は生きている事に感謝出来たの!
そんな貴方を、この目で見つめる事が出来る。
話す事も、触れる事だって…
こんな時が訪れるなんて……」
「マリー…」
「――神よ、感謝します、アレルヤ…」
マリーとの出会いが洗礼だったアレルヤ。
アレルヤとの出会いが祝福だったマリー。
白い髪と、マリーの額に巻かれた、包帯。
まるで、神に祈りを捧げる、シスターの様で。
マリーを神聖視していた様なアレルヤでしたが、そのマリーもまた、アレルヤとの出会いによって初めて自身の生を神に感謝した、と。
そんなマリーの様子は、「天上性」が失われ、「地上人」としての面が出ていました。
「大佐?!」
「知り合いなのか?!」
「ん?その声…」
『聞こえるか?!
全員中央ブロックに集まれ!』
「そうか…君があの時のガンダムパイロットか。
…中尉から離れろ!ソレスタルビーイング!」
来た――!!
一期5話の限界離脱領域での、アレルヤとセルゲイさんと接触が此処で生きて来ました!
しかも、地上(下)に居るアレルヤとマリーに向かって、空(上)から降りてくるセルゲイさん、と。
「人格を上から書き換えただと?!」
「そうです、今の私はソーマ・ピーリスではありません!
マリー…マリー・パーファシーです!」
「マリー…それが中尉の本当の名か。
超人機関はそのような事まで…」
「マリーは優しい女の子です。
人を殺めるような子じゃない。
…マリーは貴方に渡せない。
連邦やアロウズに戻ったら、彼女はまた超兵として扱われる!」
アレルヤは、「マリー」の為に。
とは言え、アレルヤは未だピーリスを見ていないワケで。
そこが不安でなりませんよー。
「だが君はソレスタルビーイングだ。
君と居ても、中尉は戦いに巻き込まれる。」
「そんな事はしません!」
「テロリストの言う事を信じるほど程私は愚かでは無い!」
「信じて下さい!」
…カッコイイです大佐!!
「…ッ」
「私は君の…
いや、君達の馬鹿げた行いによって、多くの同胞や部下を失っている。
その怨み、忘れたわけでは無い!」
「やめて下さい大佐!」
「……撃って下さい。」
「アレルヤ?」
「その代わりマリーを…いえ、ソーマ・ピーリスを二度と争いに巻き込まないと誓って下さい。」
「何をアレルヤ?!」
「良いんだ、マリー。
君が幸せに居てくれるなら。
…撃って下さい。」
「…承知した。」
「ッ嫌ァッ!!」
大佐による、アレルヤ見定め中ー。
ソレスタルビーイングの、ガンダムのパイロットではなく、「マリーの幸せを願う青年」アレルヤを見定めようと。
そして。
「……大佐……?」
「たった今、ソーマ・ピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた。
上層部に報告すべく、帰投する。」
「大佐……」
「そう言えば、礼を言っていなかったな。」
「…?」
「5年前、低軌道ステーションの事故。
救助活動に参加してくれた事、感謝する。」
大佐ぁぁぁぁぁッ!!(泣)
カッコイイ…カッコイイよ大佐!
「スミルノフ大佐!
ソーマ・ピーリスを対ガンダム戦だけに重用し、
他の作戦に参加させなかった事…感謝しています。」
「…その言い方、本当に私の知っている中尉では無いのだな…」
「それから、私の中のソーマ・ピーリスがこう言っています。
『貴方の娘に、なりたかった』と。」
「…そうか。
その言葉だけで充分だ。」
「……大佐ッ!」
「生きてくれ…生き続けてくれ。
彼と、幸せにな。」
「……今までありがとうございました、大佐。」
「うむ。」
うわぁぁぁぁぁん~(号泣)
ここで一瞬マリーにピーリスが見えるんですよねぇ。
ピーリスの髪を撫ぜるセルゲイさんも…
正に娘をお嫁に出すお父さんですよ…
それにしてもピーリス!
お嫁に出たからと言って父子の絆が無くなる訳じゃないんだよ…!
「なりたかった」と過去形にしないでッ!!(泣)
『戦え、少尉!』
『出来ません!!』
『?!』
『中佐が居なくなったら、私は独りになってしまう!』
一期最終話。
ピーリスが、「戦う道具」では無く「人と共に生きる人間」を選んだ瞬間。
…だからこそ、自分ではピーリスを戦いの世界から遠ざける事は出来ないと思うセルゲイさんは、「ピーリスの幸せ」を願って手放した、と。
「ありがとう、生きていてくれて。
ありがとう、こんな僕に、生き甲斐をくれて。」
「アレルヤ……」
アレルヤ→マリー。
マリー→アレルヤ。
マリー→セルゲイ。
ピーリス→セルゲイ。
セルゲイ→アレルヤ。
それぞれの、ありがとうと言う感謝の気持ち。
ただなぁ…アレルヤとソーマの関係性が無視されたというのがネックですよねぇ。
その辺も含め、今回かなり綺麗に描かれているので…後でどん底に落とされそうな予感が(滝汗)
だって、まだ7話ですよ?!
この後18話もあるんですもん…どんな展開でも来れそうで(汗)
「敵機接近!敵機接近!」
「何ッ?!
……光通信だと?」
う…撃たないでね?!ってめちゃくちゃ怖かったです!(滝汗)
良かった…ホントに良かった…(安堵)
この時こっそり、天地がセルゲイさんが上でライルが下、だったのも印象的。
「…ピーリス……」
って、セルゲイさん…(泣)
ホントにどんだけカッコイイんですかね!
こんなお父さんなら、めちゃくちゃファザコンになりますよ絶対!(苦笑)
「何だぁ?
散々探し回らせといて、女連れか?
…へッ、やるじゃないの…」
ラストにサブタイ、素敵ですねぇ。
●その他
・イアン
「撃てなかったか…いぃさ、それで。」
微妙なおやっさんの表情が良いですよね。
沙慈が撃てなかった、のは納得。
それで良いと思います。
・ミスター・ブシドー
「そうだ…これとやりたかったッ!」
「何と、機体が万全では無いとは…
………ならば斬る価値も無し!」
……えぇ?!
まさかオーバーロードで機体が停止→ブシドー戦闘放棄とは!(汗)
・ブシドー&ジニン
「ミスター・ブシドー!幾ら何でも勝手が過ぎる!」
「聞く耳持たぬ。」
…ジニン大尉、合掌。
現場の他のパイロットにとっては迷惑でしかないですよねぇ。
・マネキン
「スミルノフ大佐に、何と報告すれば…」
…すみません。
もろに「此方で預かっている娘さんなのに…!」って感じですよ?!(汗)
2話でも思いましたが、マネキンからは完全に親子認識なんですね。
今回の件、セルゲイさんは伝える…のでしょうか?
微妙ですよねぇ…
・ルイス
「中尉をやったのも…
どれもこれも、ガンダム…ッ!」
全部CBが悪い、な思考ですよね…(滝汗)
二期1話で、撃ってしまったルイス。
彼女の今後が心配でなりません…
・マネキン&リント
「中尉の捜索を打ち切った?!」
「上層部の意向です。
我が隊は、ソレスタルビーイングの攻撃に専念せよと。
中尉の捜索は、正規軍に任せましょう?」
「……ッ!」
…確かに、ですよね。
ガンダムと戦う事は難しくとも、捜索は出来る。
そういう人達に任せるって言うのは理に適っていますし。
・刹那&イアン&沙慈
「刹那!
トランザムは使うなと言っただろうが!
ツインドライヴが、稼働状態にあるから良い様な物の…」
「修理を頼む、アレルヤが…」
「……ふぅ。
ぉ、こっちだ。」
「ぁ、はい。」
「沙慈・クロスロード。
良いのか?お前はガンダムを…」
「カタロンの人達が無事に逃げられるまでは、何でもやるよ…」
おやっさん、幾ら言っても刹那相手じゃ暖簾に腕押しですよー(苦笑)
とは言え、刹那の想いをちゃんと解っているからこそ、
「ッたく、仕方ないわな。」
って感じな態度なんですよね。
で、沙慈。
おやっさんの助手状態で働いているみたいですねぇ。
…ただ、撃てなかったとは言え、整備を手伝う=戦いの後方支援で、間接的に戦っているんですよねぇ。
その辺、どうなのかなぁ?と。
・ティエリア
「雨か……」
嫌悪感を感じさせない台詞といい、「雨音を聞く」様な描写といい。
一期で見られた、ティエリアの「天上性」というか「非地上性」(地上への拒否感)が見られなくなっている様に感じます。
今だってトレミーごとで地上で活動しているのに、重力への嫌悪は見られないですし。
Cパートラストの件といい、イノベイターとの対比でしょうか?
・カタロン側&マリナ
「よく来たな、クラウス。」
「済みません、第三支部が敵に…」
「今は再会出来た事を喜ぼう。
それより、ついに連邦政府が中東に乗り出してきた。」
「何ですって?!」
「襲撃を受けたアザディスタンに正規軍が乗り込んで、
暫定政権を樹立させたらしい。」
「暫定政権?!」
「それは、本当ですか?!」
「おぉ、マリナ・イスマイール様!」
「本当なのですか?!
アザディスタンが…」
「……残念ながら事実です。
連邦政府は、暫定政権を中心に各国を解体、中東を再編すると。」
「解体…中東を再編……」
「…最早、アザディスタン王国は存在しません。」
「……あぁ……」
「マリナッ!」
「…そんな…ッ!
アザディスタンが……」
マリナ……ヒロインだよねぇ?!
ヒロインにこんな仕打ちって…(愕然)
ラサーが亡くなり、シーリンも去り、国は荒れ。
たった一人で内紛状態の国の御輿の皇女、として必死だったのに、それすら…(泣)
文字通り「全てを失った」彼女…
流石にコレがどん底だよね?!と思いたいです…(撃沈)
(つか、その場に崩れ落ちたマリナ、カタロンの人達からも「見下ろされる」状態なワケで…どんだけ?!って(泣))
「アザディスタン第一皇女、マリナ・イスマイール」のアイデンティティを失った(奪われた)マリナ、今後の彼女がどうなってしまうのか…めちゃくちゃ心配です。
同時に、アザディスタン含め中東各国の状況も酷いですね…
リボンズが今中東に手をつけた、っていうこのタイミングはやはり、CBの復活と関係しているんでしょうかねぇ?
・刹那&沙慈
「…君でも、笑うんだね。」
「嬉しい事があれば、誰だって笑うさ。」
せ っ ち ゃ ん が 笑 っ た !
ガンダム関係じゃないのに!(←おいッ)
いやでもホントに珍しいですよねぇ。
沙慈!せっちゃんの笑顔はメチャクチャレアなんだよ?!(笑)
そして、この時の天地、沙慈が上で刹那が下、と。
仲間の無事を喜び笑みを浮かべる刹那を見て、また少し近づく沙慈。
以前のイアンとのシーンもそうでしたし、沙慈が少しずつ、「CB」という枠では無く、CBのメンバーそれぞれを「一人の人間」として理解しつつある、って事ですよねぇ。
やはり「相互理解」は、作中是ですからね。
・スメラギ
(戦う理由を失わずに済んだ…)
ある意味、ここが彼女のウィークポイントですよねぇ。
にしても今回、目覚めた彼女の指揮に凄く安心しましたよー。
・トレミークルー
「ほー?!
何か彼女さんと一緒みたいですぅ☆」
「…か、彼女ォ?!」
「どうしてッ?!」
「………あの子ったら、何やってるのよッ?!」
あははははッ!(爆笑)
一気にほのぼのに。
つか、スメラギさんが「あの子」って、歳そんなに離れてないよね?!(笑)
まるで街中で彼女とラブラブしてる息子を偶然見ちゃったお母さん、な感じでしたよね?(爆)
泡を吹くラッセも真っ赤になるフェルトも可愛いv
・ティエリア&リジェネ
「…それは吉報だね。」
「誰だッ?!
何故此処に居る事が…ッ!」
「同類だから分かるのさ。」
「…な…何故だ…?
何故、僕と同じ容姿をしている?!」
「それはDNAが同じだからさ。
塩基配列パターン、0988タイプ。」
「まさか、君は――」
「イノベイター、『リジェネ・レジェッタ』」
「…イノベイター……」
ほのぼのによる警戒ゼロ状態で、余りに不意打ちだった!(滝汗)
アレルヤが一段落着いたと思いきや、ティエリア――リジェネでイノベイターですか!
この時の天地の表現がこれ以上無い程に明確でしたよねぇ。
ガンダムから降りてアレルヤの無事に喜ぶティエリアを見下ろし、崖の上から太陽を背に、正しく「天上人」として現れたリジェネ。
…まさかあのティエリアがこうも「非天上的」な描写をされる事になろうとは…
2人の会話からして、ティエリアは自分が「人工的な存在」だとは知っていた…でOK?
でも、リジェネを知らなかったですし、となるとリボンズを始めイノベイターの存在も知らない、んですかね?
一期でも、トリニティ組を全く知らなかったですし…ティエリアが何処まで知っているのかも、気になりますねぇ。
次回、「無垢なる歪み」
「僕は自分の信じた道を進む。
愚かだと言われようが、がむしゃらなまでに!」
イノベイター関係、リボンズの、リジェネの思惑、イオリアの計画関係、諸々の一部が語られそうですねぇ…
……
(ゴシゴシ)
……
(ゴシゴシ)
…………えぇぇぇぇぇッ?!(驚愕)
同じ顔が3人目ー?!
にしても、女性ですが全く!違和感ないですね!(爆)
ティエリアのオリジナルとなった女性?
母親?
それとも…?
うわぁ、どうなるんでしょう…(汗)
各キャラの傷と、それ故に選んだそれぞれの選択による現在の立ち居地が描かれた第6話。
特に今回は、もう一人の主人公・沙慈の側でストーリーが進んだ感がしました。
ED前の沙慈のあのシーンは流石に素晴らしいの一言で。
あとはスメラギ、マネキン、ソーマ等をポイントに。
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続き、upしました。
●沙慈
変わり果てた、虐殺の跡の酷さを目の当たりして。
自分の犯した罪の余りの大きさに恐れ慄き怯える沙慈。
「何をした。」
「…ぼ、僕は…」
「したんだな…誰だ君は?アロウズのスパイか。」
「ち、違う!僕は…ッ……」
「訳を話してもらうぞ、沙慈・クロスロード。」
「何と言う…何という愚かな事を…!」
「…こんな事になるなんて、思ってなかった…
僕は、戦いから離れたかっただけで…ッ
こんな事に…そんな…僕……」
「彼らの命を奪ったのは君だ!!」
「…ッ!!」
「君の愚かな振る舞いだ!
自分は違う…自分には関係無い…違う世界の出来事だ…
そういう現実から目を背ける行為が、無自覚な悪意となり、このような結果を招く!」
「…ッ
…ぼ、僕は……そんなつもりじゃ…ぁ、あぁ……ッ!!」
「ティエリア!…ぁ…」
「刹那…」
「どういうことだ、アレは。」
「アロウズの仕業だ。
そしてその原因は彼にある。」
「…沙慈・クロスロード…」
マクロの「天上人」ティエリアによって断罪される、ミクロの「地上人」沙慈。
…こうしてみると、物語の立場的に全くの正反対ですよねぇ、この2人。
CB≒天上人の中でも特に非地上人サイドのティエリアは、それ故に「断罪者」としての面が強いですし。
でも、ティエリアが沙慈の肩を掴んだあの場で詰問ではなく、CBのコンテナ(?)で2人きりの状態で真正面から言葉で相対した、っていうのは2期だからこそ、ですよねぇ。
…これがもし一期の頃のティエリアだったら、その場で問答無用で銃突きつけ、だった事間違いなしだと思えます(汗)
行き場の無い沙慈をちゃんと連れてく発言といい、成長したなぁホントに。
「カタロンの人達を守るんですよね?!
僕にも、何か手伝わせて下さい!」
「気持ちだけ貰っとくよ。」
「何かしなきゃ…」
自分の罪を認識し、その罪の大きさに押しつぶれそうになって、兎に角自分に出来る償いを捜し求めている沙慈。
…ある意味この状態では、覚悟の無い空周りで。
だからこそ、
「イアンさん!僕にも手伝わせて下さい!」
「ッ…覚悟はあるのか?」
「あの人達を守りたいんです!」
「…分かった!付いて来い!」
「はい!」
ただ「守りたい」という「意思」だけが走ってしまって。
「戦う覚悟」も無いまま、戦場に身を置いてしまう沙慈。
「操作方法は分かったな?」
「はい…」
「敵機が2機、本艦に接近中です!」
「突破されたか!
撃て!攻撃だ!」
「……ッ」
「何してる?!撃て!!」
『人を殺せば、君達と同じになる』
「どうした?!早くッ!!」
『戦えば、また罪の無い人が傷付く』
「…来るな!」
『君達は憎まれて当たり前の事をしたんだ』
「来ないでくれ!!」
『あの子供達も君達の犠牲者だ』
「…僕はッ!」
「ソレスタルビーイングッ!!」
「僕はァ―――ッ!!!」
「戦う覚悟」が無ければ、武力から「守る」事は出来ない状態で。
過去、ティエリアに、ラッセに、刹那に言い放った自分の言葉が突き刺さる。
…まさにブーメラン。
この一連のシーンの沙慈の追いつめられる感じの素晴らしさは震えましたよ。
迫り来る敵機、撃てというイアンの叫び、トリガーに掛けた指の震え、自分の言葉のフラッシュバック、叫び。
いやはや、これぞ巻き込まれ型主人公の真髄ですかねぇ(←鬼)
余りにも軽く押していたトリニティ組と正反対に、沙慈の引き金の重さ、その行動の大きさ、認識の違いが良く表れていて。
丁寧な描写といい引きのインパクトといい、最高です!
…というか、引きに関してはCパートが微妙に思えた位でしたもん(爆)
にしても、それにしたって何て展開ですかコレ…(鬱)
追いつめられて贖罪観念に取り付かれて沙慈が握ったトリガーの先が、CBを敵とするルイス、だなんて…
互いが互いを認識していないとは言え、まさか双方共に銃を向け合うような展開になるだなんて、思ってもいませんでしたよ…(泣)
今回、ギリギリの状況で追いつめられて撃てと言われても反応出来ず、沙慈は引き金を引いてしまうのか?!という所までで。
…ただ、対してルイスは二期1話で既に引き金を引いてしまったんですよねぇ。
この2人の行く先が不安です…
●スメラギ
『彼の為に生まれ、彼の為に死す…
それを運命と言うなら、抗う事敵わず…
見えない道を旅し、行きつく先にあるものは、命の終焉…
それこそが、神の導き…』
出てきました、「神」の認識関係。
これは、(最初の頃の)ソランにとっての神、(一期初期の)刹那にとってのガンダム、(同じく一期初期の)ティエリアにとってのヴェーダ、ですかね?
「人間」にとっての「道標」=運命=神、と。
神至上というか…運命なのだから抗う事は出来ないと。
ある意味絶望前提な感じで、イオリアの「人間の可能性・意思」に期待した思想とは正反対、ですかね?
(…エミリオ…)
『俺は、君の戦術予報を信じる。』
『誤った情報から君達はそれぞれに予報をし、それによって友軍同志が戦う事になってしまった。』
『戦争から目を背けず、早期終了の為に尽力する君を、僕は尊敬する。』
『君達は優秀過ぎたんだよ、マネキン…』
(私の…エミリオ……)
おぉ!本編で来ましたか、九条過去話!
って、誤情報で同士討ちって…それで恋人(?)含む部下大量犠牲って、どんだけ酷い過去なんですか…(滝汗)
「戦争への嫌悪感」から「CBの戦争根絶」に賛同してのCB入り…でもCBで行うのはやはり戦術予報で、仲間を戦場に向かわせるという同じ責任を背負う事で。
…スメラギさんのあの逃避にも、納得です。
にしても、まさか九条がAEUだったとはなぁ。
マネキンの覚えを匂わせるシーンがあったとは言え、名前やビリーとの絡みからしててっきりユニオンだと思っていましたから。
あと、ちょっと気になったのが、エミリオさんの一人称。
「俺」と言ったり「僕」と言ったり。
…話す相手との親密度で、一人称が変わったりするんでしょうか?
●マネキン
「ガンダムの横槍で2機を失ったとはいえ、反連邦組織の秘密基地を叩く事に成功しました。
これは勲章物ですよ?マネキン大佐。」
「黙れ。」
「おや?掃討戦はお嫌いですか?
私は大好きですが。」
「人殺しを喜ぶと言うのか?!」
「何故それ程までに興奮なさっているのですか?
貴女も以前、同じような事をやっているではありませんか。
いやはや…あれはとても不幸な事故でした。
誤情報による友軍同士の戦い…
あのとき貴女は、AEUの戦術予報士だった筈…」
「言うなッ!!」
「まぁた味方に手を掛けるのですか?
あんな事があれば、二度と戦争に関わりたいと思わない筈。
それが中々如何して…」
「…ッ」
「尊敬させて頂きますよ?マネキン大佐…」
リント少佐!ホント嫌なキャラだなぁ(両方の意味で)
にしても、
『九条…』
「…ッ?!
ガンダム達の戦術は、彼女のやり方に似ている…
まさか…九条が?!」
ここでまさかスメラギ=九条――マネキンが繋がるとは!
CBの戦術予報士VS元AEU指揮官、と思いきや、同じ傷を負った元・AEUの戦術予報士同士の対峙だったなんて!
これはもぅ、OPのシーンも大きいですよー。
どちらもAEUの戦術予報士、同じ経験をして違う道を選んだ2人。
軍を辞め、戦争根絶の為にCBの戦術予報士となった九条。
軍に残り、AEU、連邦、アロウズと軍人でい続けるマネキン。
マネキンが九条の影に気付いた事ですし…今後の2人に、注目です。
●ソーマ
『流石にソーマ・スミルノフという名前は、語呂が悪いか。』
『そんな事!
…でも、ピーリスと言う名が無くなるのは、少し寂しく思います。』
『…気に入っていたのかね?』
『その名で呼ばれていた事を、忘れたくないのです…』
セルゲイさんに呼ばれる名前だから、ですかね。
そういえば、「ピーリス」ってどんな意味なんでしょう?
「ソーマ」は調べたんですよ。
インド神話に出てくる飲み物の事で。
↓以下ウィキから引用。
ソーマ (soma) とは、ヴェーダなどのインド神話上で、神々の飲料とされるある植物の液汁。
神々はこれを飲用して英気を養い、詩人は天啓を得るために使った。
神々と人間に栄養と活力を与え、寿命を延ばし、霊感をもたらす霊薬という。
また、その植物を神格化したインドの神(月の神とされる)
ヴェーダ、神、人間、天啓、月…
何やら意味深ですよねぇ。
ある植物の液汁←「地上」のイメージ?
人間に栄養と活力←人為的に能力を授けられた超兵
月←女性、銀、儚い、変化、反射とかのイメージ?
とか、気になりますな。
「…ッ
…ありがとうございます大佐。
大佐のお蔭で私は、自分が超人特務機関の超兵1号である事を再認識しました!
私は兵器です!人を殺すための道具です!
幸せを、手に入れようなど…ッ!」
何でそっちに行っちゃうのぉッ!!(泣)
自分のアイデンティティを兵器って、道具って言い聞かせるソーマが…うぅ…!
「私は超兵…どんな任務でも忠実に実行する…
その為に産み出された存在…」
あぁもぅ口にして自分に言いきかせているよ…痛々しいです(泣)
「やめてくれ、マリー!
僕だ!アレルヤだ!!」
「私は…超兵だッ!!」
自分を「超兵」と言うソーマ。
ソーマを「マリー」と呼ぶアレルヤ。
…全くもって会話が噛み合っていないですよねぇ。
ソーマも、アレルヤを「被検体E-57」としか見ていないし。
●その他
・ライル
「やめろ!こいつらは何もしてねぇ。」
こいつら=自分以外のCB。
やはりまだまだライルはジーン1ですねぇ。
・フェルト&ミレイナ
「ミレイナは見ちゃダメ…」
「は、はいです…」
…ここ、腑に落ちなかったんですよねぇ。
カタロンのアジトに戻って現状を目の当たりにした沙慈と対照的に、スメラギさんらトレミークルーはトレミーの映像越しで俯瞰の天上人目線。
とは言えスメラギさん達は、CB参加前に地上人として世界の歪みを目の当たりにしている過去(=経験?)を持っているので、実感は込み。
ですが、ここでそうとは思えない=地上人としての経験が浅い(or無い?)ミレイナを、現実を見せずに退場させるなんて…天上人描写?と。
そういう意味では、(ロックオンの件があるとは言え)フェルトも両親共にCBメンバーでCB育ちなワケで、地上人としての過去が見られ無いんですよねぇ。
…フェルトがお姉さんしている、っていうより、その辺が違和感だったんですが。
・マリナ&シーリン
「よく戻って来たわね…」
「…刹那なの…強引に…」
「…彼に感謝しなきゃね。」
「何よ?!
私は死んでも良かった!
アザディスタンの為なら…私は…ッ!」
死んでも良かった、は禁句ー。
マリナには地上で足掻いて欲しいですが…
・留美&紅龍
「…お優しい事ね?新生したCBは。
一体誰の影響かしら?」
「お嬢様、その手配は私に…」
「ネーナ・トリニティにお願いするわ。」
「何故です?」
「貴方に脳量子波が使えて?」
「そ、それは…」
「イノベイターを欺く為にも、彼女の能力が必要不可欠。
貴方では分不相応なのよ紅龍……いえ、お兄様?」
………は?
お 兄 様 ?!
留美の暗躍度と黒さとラスボス度と謎が大幅upした今回です。
とりあえず、ネーナの脳量子波が先天的操作によってなのか、それとも後天的(おそらく一期後?)なものなのか…後者、ですかね?
・ルイス&ソーマ
「…貴女無理をしている。」
「…ぇ?」
「私の脳量子波がそう感じる。
貴女は心で泣いている…」
「そんな事は…」
「誰かをずっと想っている…」
↑といい、脳量子波が何かが物凄く気になります。
とは言えソーマとルイスが接点を持つとは…!
ソーマの言う「誰か」=沙慈ですよね…なのに。
「遂にこの時が来たよ…ママ、パパ…」
ルイスは、自分のアイデンティティを「両親を殺したCBへの復讐者」と固定化。
その上でアロウズ参加の理由は、ジニン大尉の言うようなお題目もある、と言い聞かせているようにも思えます…(泣)
ってか、ルイスの心の声が分かるんなら、ソーマ自身の気持ちにも気付いてあげて!(泣)
・アンドレイ
(乙女だ…)
って!流石子熊!!(爆笑)
余りの血の濃さ、やっぱり彼はロシアの荒熊の息子だ…
これで晴れてアンドレイもネタキャラですね!(←おいッ)
しかもこの時、ルイスに見とれるアンドレイの口元の描写が異常に細かかったのが余計に…(爆笑)
・ミスター・ブシドー
「肩に動力の在る、2個付きのガンダムは私が合間見える。
干渉、手助け、一切無用!」
「何だと?」
「良いではありませんか、大佐。
ライセンスを持つ、噂のミスター・ブシドー。
その実力、拝見したいものです。」
「ご期待には応えよう…然らば。」
ブシドーはもぅ、ゴーイングマイウェイ此処に極めリ、ですね(笑)
意味はおかしくない筈なのに、何かが絶対におかしい彼の名言。
…凄すぎ(笑)
・ミレイナ
「ダブルオーに向けて、突進してくる機体があるです!
トンデモ速いですッ!」
噴 い た (爆)
いやでも確かに、ブシドーの刹っちゃん&ガンダムへの異常な愛情の大きさが表れています(笑)
次回、「再会と離別と」
アレルヤとソーマの2人で無人島で一晩?
しかも雨っぽいし。
…これって、ガンダムで定番なんですか?
(朧はガンダムは「00」と「SEED」シリーズしか知らないので(苦笑))
↓放送終了後の限定待ち受け、その今週のヤツにテロップで出てたんです。
「ソーマ・ピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた」
………ネタバレ?!(滝汗)
まさかこんな所で次回のストーリーのネタバレが来るとは思ってなかったです…
って、セルゲイさんのところにそんな連絡が行っちゃうんですか?!
せっかくルイスと仲良さそうにしていたのに…(沈)
CB行きか、或いはアレルヤと2人逃避行…は無いか?(汗)
反アロウズの感情を、(視聴者に対しても)否応無くかき立たせられる演出が多かった今回。
リボンズらイノベーター組の暗躍。
沙慈の「一般人」らしさによって起こった惨劇。
そして、ようやく2期登場のアリー・アル・サーシェスの手による、アザディスタン炎上。
いよいよ「動き出した」ストーリーの初っ端からこれとは、凄まじいですな…
にしても、今回のサブタイ、「罪の意識」とか「罪の在処(ありか)」とか「自覚なき罪」とか、「罪」云々の方がピンと来るような。
全体的に、「罪」の認識の有る無しとか、その意識の有無による言動の違いとか、結構印象的だったので。
…「故国燃ゆ」のサブタイの内容がCパートだけ、っていう事で、サブタイのイメージと本編内容の印象の繋がりがちょっと弱い感じもしたんですよねぇ。
(いや、物語での出来事としてアザディスタンの件が大きいってのは分かるんですが、それよりも今回の内容としては、アレルヤの台詞や沙慈の行動の結果、等々(※各、後述します)からして、「罪」についての描写が多く、丁寧だったので…う~ん、もぅちょっとアザディスタンの状態(=サーシェスの悪行)が判明したなら、また違ったのかも知れないんですが)
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続き、upしました。
●沙慈 悪意無く罪を犯した者
「あの子供達も、君達の犠牲者だ。
君達が変えた、世界の。」
「あぁ、そうだな。」
「何も感じないのか!」
「感じてはいるさ。
…俺は二度とあの中に入る事は出来ない。」
「それが分かっていて、何故戦うんだ!」
「理由があるからだ。
分かってもらわなくても構わない。
恨んでくれても構わない。」
「刹那!…くッ…」
…流石に、沙慈~いい加減に…って思っちゃいました(汗)
あの時の刹那の内心を思っちゃうと、その辺りでただ叫んでいるだけな沙慈が、所詮世間知らず…みたいに思えてしまって。
まぁ、限られた平和の中で暮らしてきた一般人だから、ですが。
「戦う人の理由」と、向き合っていない沙慈に何と言われようと、刹那はぶれる事は無く。
『ソレスタルビーイングもカタロンも、戦いを引き起こす奴らじゃないか。
そんなところにいられるか!』
戦う者は悪。
理由なんか関係ない。
ここまで来ても、その固定概念が外れなかった沙慈。
自分は悪くない、その想いが「世界」に通じるのが当然、と思っていたワケで。
不幸にも巻き込まれてしまったこの状況故に、沙慈のその盲目さが、ラストの惨劇を引き起こしてしまった、と。
「君は戦士ではないな。」
「えっ?」
「長年、軍に居たから分かる。
君は戦う者の目をしていない…つまりカタロンではないという事だ。
一体、何があったのかな?」
連邦に捕まったのは当然というか。
でも、それがセルゲイ大佐の隊だったのは、凄い幸運だったのですよね。
…沙慈は知らないでしょうが。
「僕は、カタロンでもソレスタルビーイングでもありません。」
「分かっている。
ただ話を聞かせて欲しいだけだ。
悪いようにはしない。」
「僕にかかっている嫌疑を、解いてもらえますか?」
「尽力しよう。」
尽力…出来る限り、「絶対」では無い事にも気付かずに。
しかも、視聴者からみればセルゲイさんなら本当に出来る限り沙慈を助けようとしただろうと思えますが、これってフツーにみたら情報を引き出してポイ、になってもおかしく無い(つか珍しくもセルゲイさんが立派な人だっただけで、むしろそうなる可能性の方が…)ですよ…(滝汗)
沙慈はその辺全く認識せずに、「やっと僕の言う事を聞いてくれる人」だと安心したんでしょうねぇ。
自分は関係ないから、これで平和な日常に戻れる、と。
…その結果沙慈がとった行動は、本人そうと思っていなくても「他者の情報を売って自分の安全を買った」事に他ならないのですが。
「君の存在をアロウズに知られた。
奴らは超法規的部隊だ。
私の権限で君を庇いきる事は出来ん。」
「そんなッ?!」
「急ぐんだ!」
セルゲイ本人の意図とも異なり、沙慈の持つ情報がアロウズへ渡ってしまった。
この時もまだ、沙慈は自分のした事の意味を分かっていなくて。
自分の身がまた危険な目に合わされる…自分は悪くないのにまた不当に…という状況に憤るのみ、と。
…むしろこの時、沙慈の逃亡という責任を背負ってでも逃がしたセルゲイさんの素晴らしさが…(感動)
最近、セルゲイさんと刹那の会話、なんて展開がこの先あったら良いなぁと思いつつある朧です。
「ぁ…あぁ…ぼ、僕が…僕が話したせいで…
そんな…そんなッ
嘘だぁ―――!!」
悪意無く罪を犯してしまった沙慈。
今まで彼は、平和の中で暮らしていただけの一般人で、巻き込まれた被害者で居られた。
だからこそ、一方的に戦う人達を責める事が出来た。
だが、今回の沙慈の行動によって、多くの人々が一方的に虐殺されるという惨劇が引き起こされた。
人を殺すのは罪、戦いによって人が殺されている、戦う事は罪だ、と言い続けていた沙慈。
ですが、沙慈は戦う事無く、多くの人々を殺してしまった。
戦わなくとも、望まなくとも、罪を背負ってしまった。
まさに、
「戦わなくても、人は死ぬ」@ラッセ
の様に、戦わずとも、ましてや悪意も無くとも、沙慈の行動で多くの人が死んでしまった。
自分の行動が、自分の意図とは異なる結果として、沙慈の目の前に突きつけられてしまって。
沙慈も、罪の無い無関係の一般人、では無くなってしまったワケで。
今まで刹那にぶつけていた台詞がブーメランとして返ってきた、と。
…ここから沙慈が、どうなっていくか、ですねぇ。
ルイスとの再会も1クール中にでも来るでしょうし、そこでもまた衝撃を受けるでしょうし…
這い上がれ、沙慈!
それにしても、EDへの入りが秀逸ですね。
今回のもまた、凄く良かったです。
…これはやっぱり、CD欲しくなってきましたよ。
●ソーマ 己の望みの代償として罪を認識した者
「あれは私を恨んでいる。」
「えっ?」
「私は軍人であっても、人の親ではなかったという事だ。」
「大佐…
大佐、私あの件をお受けしようと思います。」
「あの件?」
「大佐の養子にさせて頂く件です。」
「本当かね?」
「詳しくはお会いした時に…では。」
『私は幸せ者だ…』
やっぱり養子の件、でしたね。
にしてもこの辺、物凄く良いシーンでしたよねぇ…
超兵であるソーマが人間らしい柔らかな表情を浮かべて、「人としての幸福」を抱いている、と。
蒼い空の描写がまた、平和や平穏、幸福の象徴っぽいですな。
(対照的に、Cパートの赤々と燃えるアザディスタンの空の禍々しさは凄かったですよね…)
また、アレルヤに洗礼を齎した「マリー」との対照的な、アイデンティティの違いが浮き彫りになりますねぇ。
セルゲイは、超兵であっても「ただの人」としてのソーマを。
アレルヤは、洗礼を齎してくれた存在(≒「神」)としてのマリーを。
ソーマに選択を委ねるセルゲイと、ソーマ(マリー)の言葉を聞かないアレルヤという、対比も多いですね。
…とは言え、この一連のシーンが余計に、ラストの惨劇を受けてのソーマの嘆きを引き立てていたのですが。
「このような作戦を…
大佐がこの転属に反対していた理由がようやく分かった。」
「中尉は誤解しています。
スミルノフ大佐は、任務のためなら肉親すら見捨てられる男ですよ。」
「肉親を?」
「あの男は母を見殺しにしたんです。」
ソーマもまた、アロウズのやり方に納得せず。
ただ、ここで出たスミルノフ父子の確執が。
やはり母親の関係ですか…
とは言え、肉親を見捨てたと言われたセルゲイさんがソーマを養子にと誘う様子には、彼の「人としての情」を強く感じられます。
「そんな……待ってッ!!」
うん…でも、それで待つ人は居ないんですよねぇ…
とは言え、ここでアロウズの中、その行動に疑問…というか拒否を露わにする彼女。
「私は超兵、戦う為の存在…
そんな私が人並みに幸せを得ようとした。
これはその罰なのですか、大佐…」
戦う為の超兵でありながら人としての幸せを望んだ事を、罪として認識し、望まぬ戦いを強いられるソーマ。
このままアロウズで任務を続ける事自体が、己の望む幸福と己の存在理由との狭間で苦しむ事となってしまうかもしれません。
セルゲイさんが傍に居ないこの状況がやはり、ソーマに対して不安材料となってしまっていますしね…
●刹那 過去の罪の為に戦う者
「申し訳ありませんが、私達は貴方方の様に、政治的思想で行動しているわけではありません。」
「ですが貴方方は連邦と対立している。」
「俺達の敵は連邦政府ではなく、アロウズだ。」
刹那、よく言った!
そこははっきり言って欲しかったんです。
CBの敵は誰なのか、CBの理念がどんなものか、と。
2話でしたっけ?
沙慈とラッセの会話に、その齟齬の片鱗がありましたよねぇ。
CBの敵はアロウズ、連邦政府ではない、と。
虐殺・圧制を行う「連邦を討つ」カタロンに対し、連邦の指揮下の「アロウズが行う虐殺を止める」CB。
政治的目的が何であれ、武力による戦い自体を根絶せんとするCBの理念では、あくまで敵は連邦ではなく、アロウズで。
しかも、カタロンもまた武力を用いる組織であり、状況によってはカタロンもまた、CBの介入組織となる、と。
にしても、会談に出たのがスメラギさんと刹那…って、せっちゃんリーダーっぽいね!
せっちゃんの成長が嬉しい朧です。
「その前に、一つだけお願いを聞いて欲しいの。」
「……?」
自分に出来る事を。
どんなに辛くとも、どんなに望みが薄くとも、それでも国で自分に出来る事をする為に、と国に戻りたいと刹那に伝えるマリナ。
これこそ、マリナのスタンスですよねぇ。
それが報われるかどうかは置いといて(汗)
とは言え、これの前の、子供と触れ合うマリナを見つめる刹那、の図。
…切な過ぎるよせっちゃん!(泣)
マリナが相手をした子供達に、幼い頃の自分のifを重ねて、それでも自ら親を殺めた自分の罪故に自分は赦されない、と。
そんな想い故に、目を背けてしまう刹那。
揺れてる…揺れてるよせっちゃん!
子供達を指して、構成員として…云々、は凄く納得しました。
刹那の中で、芯の部分で軸がぶれる事無くあった、むしろより想いが強くなった事が感じられて。
こーゆーのが見れて、嬉しかったですねぇ。
「何なら、そのまま帰って来なくていい。」
「……馬鹿を言うな。」
この、この時のムスッとした、ちょっと不満そうな刹那の顔、めちゃくちゃ可愛いんですがどうしよう!(爆)
前回4話のミレイナの「セクハラです!」のあの顔と同じなんですよね?!(←おいッ)
今回またステップを踏んだ刹那。
ガンダムを神と崇めていた一期序盤から、一期ラストで己と同一化、手段(刹那には銃と比喩)となった二期。
さらに今回、有力な手段であった「ガンダム」を用いる事すら無く、「マリナをアザディスタンに送る」事になったワケで。
「ガンダムありき」「圧倒的な力ありき」だった一期初期のCBからの変化が顕著ですねぇ。
…感慨深くなりますよ。
にしても、ティエリアがどういう意図で言ったのか気になります。
…まさか、マリナからのお誘いを知っていたとは思えないんですが(汗)
ティエリアの台詞、本音も多分に含まれていた様に感じます。
刹那がそう思うなら、CBではなくアザディスタンへ行っても…って。
…まぁ、刹那からすれば、「俺達はガンダムだ」じゃなくてもいいって言われたような物なので、不満げですが(苦笑)
ともあれ、この2人のやり取りがめちゃくちゃほのぼのしています…
凄いよ00セカンドシーズン!
●サーシェス 己の所業を認識しながら罪として負う事の無い者
出番は一瞬、でも、その存在の異質さ、存在の強さ故にテーマ立てします。
「あれは…ガンダム?!
しかも、あの色は…ッ!まさか!!」
「そうよ、そのまさかよォ!!」
人を殺す、戦争を行う、戦いを引き起こす。
己の行動の意味を、その事実を認識していながら、罪としての認識をする事の無い、男。
アリー・アル・サーシェス。
自分達イノベーターを、人間とは異なる(上位の?)存在と言うリボンズに、
「人間だよ。
ある意味、その枠を超えているけどね。」
と言わしめる程の。
自らの手で、武力で、「世界の歪み」をつくり生み出し広げ続ける存在。
KPSAのリーダーとして、テロを行って。
クルジスの少年兵を仕立て上げ。
アザディスタンの内紛を引き起こし。
トリニティ組を始末し。
ロックオンを討って。
世界の歪みそのものと言っても良いほど程の、存在。
5話にして、物凄い鮮烈な登場と相成りましたねぇ。
リボンズの配下として動いているみたいですが、あのサーシェスが誰かの駒で納まるとは思えないので、色んな意味で今後が恐ろしい存在です。
むしろ、リボンズらすらも利用し、用済みとなったならソッコーで排除するような気が…(滝汗)
とりあえずは、あのツーカーの台詞の後、刹那とマリナが無事である事を祈っております…
●その他
「だとしても我々は貴方達に協力したい。
補給や整備だけでも、力になりたいのです。」
…クラウス、な~んか胡散臭いんですよ、何でだろ…
シーリンの反応こそ、納得というか…う~ん…
「断固辞退する。」
「何?」
「私は司令部より、独自行動の免許を与えられている。
つまりはワンマンアーミー。
たった一人の軍隊なのだよ。」
「そんな勝手な!」
「免許があると言った。」
「一人」で軍「隊」は無いよね?!(笑)
…種デスのフェイス、みたいな物でしょうか?
司令部って事は、ビリーの叔父さんとかからっぽいですが。
にしても「免許」って…定期的な更新手続きとかあるんですかね?と言ってみる(爆)
ついでに言うと、仮面の台詞の色が困った…
何色っぽいですかね?彼。
「近い将来、彼ら我々が手を取り合う日が訪れるさ。
そうだろう、ジーン1?」
「さぁ、どうですかね…」
利用する事はあっても、仲間となる事はなさそうな気がしますが…
にしても、思いっきりライル=カタロンメンバーのままのこの状況、どうなる事やら。
っていうか、今回のカタロン→CBの描写が、違和感が強かったですよねぇ。
クラウスの↑の言葉も、そんなに簡単に言える事じゃないし。
アザディスタンを救った云々の時、ケルディムを見上げてだったし。
ライルは簡単に素顔晒しちゃうし。
…特にコレ、気になるなぁ。
あっさり取るライルはまぁそうでしょうが、それを受けてアレルヤも顔を見せちゃって、対してティエリアはそのままで。
この辺の、マイスター内でも微妙な行動の違い、が気になりますー。
「この四年間に一体何があったんだい?
君が冗談を言うなんて…」
「本気で言ったさ。」
「え…?!」
「ふっ…冗談だよ。」
ホントに 誰 デ ス カ ? (汗)
にしても、ここまでティエリアの変化を繰り返し繰り返し描かれる(しかも、それを一々トレミー組から言及されている)辺り、今後「転」が訪れる前フリじゃないかと。
それが、イノベーター関係(特にリジェネとの対比)じゃないかと。
…心配です。
「私は抜けさせてもらう。」
「ミスターブシドー、何故?!」
「興が乗らん!」
彼らしい台詞というか何というか。
何だか…乙女座の仮面さんとギアスの忠臣・ジェレミア卿がダブって見えます(汗)
乙女座って、騎士道(武士道?)精神バリバリですよねぇ。
あくまで、「正面から戦う」事こそが、って感じの人で。
それ故に、今回の一方的な虐殺には、嫌悪感を出して勝手に抜けてしまう、と。
「これが…、こいつが!……人間のやることかぁッ!!」
「逃げんなよ…逃げんなよッアロウズゥッ!!」
カタロン殲滅に、感情を剥き出しにするライル。
アロウズが天、ガンダムが地、というのも象徴的。
天地の描写が分かりやすいですよねぇ。
…とは言え、ライルが逃げんなと銃を向け続けて落とそうと躍起になっている機体が、他ならぬソーマ機、っていうのがまた歪みというかズレというか。
想いと行動が食い違ってしまう、すれ違ってしまう、この世界の不条理さが現れていますよね。
「無人兵器による、虐殺行為…
自ら引き金を引こうとしないなんて…
罪の意識すら持つ気がないのかッ?!」
一期、同胞である超人機関の殲滅を自らで行ったアレルヤにとって、罪を背負う事もせずに虐殺を行ったアロウズは到底赦せる物では無く。
凄く、印象的なアレルヤの台詞。
「これが…アロウズ…」
「そうだ。
あれが、我々の敵だ。」
アロウズ=悪、とトレミー組が再認識した今回。
各々が、自らの罪を、自らが悪だと認識した上で、断罪される事を覚悟した上で今の世界に「否」を突きつけ、変革しようとしているトレミー組。
彼らにとって、自らの覚悟も罪の意識も背負う事無くただただ他者を蹂躙するアロウズは、間違いなく「悪」だと。
…余りにもアロウズ=悪、の描写が「分かりやすい」のが逆に不安な気もしますが。
とは言え前述しておりますが、セルゲイ、ソーマ、マネキン、(あと仮面も)と一期からの各国軍人キャラは、アロウズのやり方を認めて居ないんですよね。
正規軍で自分の判断を下すセルゲイ。
アロウズのやり方に自分を追いつめるソーマ。
敢えてアロウズに入って内部を知ろうとするマネキン。
免許を翳して自分の好きな様に動くミスター・ブシドー。
それぞれの立場も選択も違いますが、この微妙な立ち居地が今後のストーリーでどんな物語を紡ぐのか、注目しています。
次回、「傷痕」